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チームビルディングによって「人」から組織を変え、持続可能な企業経営をサポート

次世代の経営チームづくりをサポートする専門家

蛯原健治

チームビルディングを通して、企業の持続可能な成長をサポート。
研修先の「人」に、明らかな変化が現れることが何よりの喜び。

#chapter1

次世代の経営チームづくりを通してスムーズな事業承継を促す

 「EBI(イービーアイ)マネジメントオフィス」は、名古屋のコンサルティングオフィス。従業員100人以下の中小企業を中心に、組織開発や人材教育を通して企業の成長を後押しするなど、持続可能な事業活動を支援しています。

 「多くの中小企業の悩みごととして事業承継が挙げられます。長年がんばってきた経営者が後継者に会社を引き継げずにいるケースが目立ちます。私どもではチームビルディングのノウハウを用いて、次世代の経営チームづくりをお手伝いします」と語るのは、代表の蛯原健治さん。

 チームビルディングとは、「個人の強みや長所を最大限に活かし、組織が上げる成果を最大限引き出し、目標達成可能な組織 になること」を意味します。従業員一人ひとりが当事者意識を持ち、経営の一翼を担えるようになることで、経営者だけに依存しない組織への変革を促します。

 企業を取り巻く環境変化が大きい現在、事業継続には、生産性向上と付加価値向上が急務となっています。

 「例えば、デジタル化による組織・業務の変革進めるにしても、システムを導入するだけではうまく機能しません。システムは人が使うものであり、まずは『人』が変わることが何よりも大切です」

 元プロ野球選手の落合博満さんが中日ドラゴンズの監督時代に有言実行した「今の戦力を10%底上げすれば優勝できる」という言葉に感銘を受けたという蛯原さん。人が変われば組織は変わるという信念のもと、中小企業をサポートしています。

#chapter2

リアルな課題を可視化する実践的なチームビルディング研修

 蛯原さんが提案するチームビルディングコンサルティングは、経営課題解決ミーティング、チームビルディング研修、コーチングの三つを組み合わせているのが特徴です。経営課題ミーティングでリアルな課題解決を進め、研修でチームビルディングの基礎を学び、コーチングで課題解決とチーム作りを促進させます。

 「研修では経営シミュレーションゲームに取り組んでもらいます。例えば、このゲームをすると、職場で従業員同士の報連相が上手くいってない場合は、ゲーム中に同じ現象が現れます。たかがゲームと思われるかもしれませんが、実際にやってみるとリアルな問題点が可視化され、気付きが得られるのです」

 コンサルティングは1回3〜4時間のプログラムを月に2回、全部で12回行います。企業にとって2週間に1回の時間を作るのは、本業もある中で容易ではありませんが、おのおのの作業量や配分を見直すといった業務の効率化について考えるきっかけになります。

 「回数を重ねるにつれてみなさんの気持ちが前向きになり、行動変化が起こり、受講する姿勢に現れてきます。かっ達に意見を交わし、自分たちや会社の未来について真剣に話し合っている様子に、胸を打たれることも少なくありません」

 変化のスピードには個人差があるので、遅い人を責めずに変われる人から変われば良いと、蛯原さんは強調。次世代経営チームづくりには、少なくとも3年の期間を見据える必要があるといいます。

「ペップトーク」で励ましの言葉をかけ、一人ひとりを成長に導く。

#chapter3

経営者と従業員の双方が笑顔になれる組織をめざす

 小学生の頃は、年下の子によく遊び方の手ほどきしていたという蛯原さん。大学時代は教職のコースを取り、アルバイトではスイミングスクールのコーチを務めるなど、人に物事を教えたりアドバイスしたりするのが根っから好きだったそうです。

 「社会人になってからは、2つの中小企業で働きました。一社は70年以上の歴史があり、もう一社はベンチャーでしたが、事業承継をはじめ、経営の転機となる出来事に立ち会いました」

 そこで、経営に関する専門性を身に付け国家資格である「中小企業診断士」の資格を取得。改めて、経営資源としての人のマネジメントの重要性を感じ、中小企業に伝えていきたいと2011年に独立・起業しました。「これまでに経験したことは、すべて現在につながっています」と蛯原さん。代表者になった自らに課したのは、「働く人すべてが笑顔になるように」というミッションです。

 「『すべて』とは、経営者と従業員のことです。どちらか一方だけでは不十分で、双方がやりがいを持ち、生き生きと仕事をするからこそチームワークが高まり、成果を上げられるのです」

 また、研修の現場では「ペップトーク」を大事にしているそうです。ペップトークとは、指導者が試合前に選手を激励する、短くて、肯定的で、分かりやすく、魂を揺さぶるスピーチのことです。

 「この考え方で『今ある力でベストを尽くせ!』、『他人は変えられないが、自分はすぐに変えられる!』で私自身、新しいチャレンジをするときに何度救われたことでしょう! 研修先では時には厳しいことも言いますが、言葉には大きな力があり、ポジティブな言葉を口に出すことでありたい姿を実現していくんです」と思いを語りました。

(取材年月:2021年12月)

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専門家プロフィール

蛯原健治

次世代の経営チームづくりをサポートする専門家

蛯原健治プロ

コンサルタント

EBIマネジメントオフィス

チームビルディングコンサルティングにより、リアルな経営課題の解決、次世代の経営チームづくり、従業員の成長を三位一体でサポートし、持続可能な企業経営に結び付ける。

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