目標設定には法則がある!?
組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。
前回、OKRを90%以上達成したのに、利益目標は50%程度だった会社の話を書きました。
確認していくと、人件費や燃料費が上がっていました。
つまり、計画をつくったときの前提条件が変わっていた。
でも、この話にはもう一つ確認しておきたいことがあります。
それは、
「本当にOKRを達成していたのか?」
ということです。
少し変な問いに聞こえるかもしれません。
でも、OKRを運用している会社を見ていると、
OKRと、そのOKRを達成するための行動計画が混ざっている
ことがあります。
例えば、
「毎週営業会議をする」
「お客様を100社訪問する」
「毎月1on1を実施する」
こうしたものです。
もちろん、どれも大切です。
でも、これはOKRそのものではありません。
これは、
「何をするのか」
という行動計画です。
では、OKRとは何でしょうか。
私は、次のように考えています。
Objective=どんな姿・状態になっているのか
KR=その姿・状態になっていると判断できる状態+数値
行動計画=その状態をつくるために何をするのか
例えば、
「毎週営業会議をする」
これは行動計画です。
Objectiveは、
「営業チーム全体で案件を見ながら、次の打ち手を決められる状態になっている」
といったものになります。
そしてKRは、
「主要案件が毎週更新され、次のアクションが決まっている状態。案件更新率90%」
のように、
状態と数値
で確認できるようにする。
その状態を実現するために、
「毎週営業会議をする」
という行動計画がある。
この順番です。
ところが、実際には一番下にある行動計画ばかりを追いかけてしまうことがあります。
- 会議をやった。
- 訪問した。
- 1on1をやった。
- 全部予定通りできた。
- 達成率90%。
でも、本当に見るべきなのは、
「どんな状態になったのか」
ではないでしょうか。
- 営業会議をやって、案件が見える状態になったのか。
- 訪問して、顧客との関係や受注の状況は変わったのか。
- 1on1をやって、社員が自分で考えて動ける状態に近づいたのか。
決めたことを実行する。
これはもちろん大切です。
でも、
行動したことと、目指した状態になったことは同じではありません。
ここを混ぜてしまうと、
「90%やりました」
という数字だけが残ってしまいます。
でも、その90%は、
行動計画を90%実行したという意味なのか。
KRで決めた状態と数値を90%実現したという意味なのか。
ここは全く違います。
だからOKRを振り返るときには、
「何をやったか」
だけではなく、
「どんな状態になったか」
を見る。
さらに、
その状態が本当に会社の経営成果につながっているのか
も確認する。
行動計画が違ったのかもしれない。
KRの置き方が違ったのかもしれない。
Objectiveそのものが違っていたのかもしれない。
あるいは前回書いたように、計画を立てたときの前提条件が変わったのかもしれません。
OKRは、やることのリストではありません。
どんな姿・状態を目指すのか。
そして、
その姿・状態になっていると、状態と数値で確認できるようにする。
そのために、具体的な行動計画をつくる。
あなたの会社で今「OKR」と呼んでいるもの。
それは、
何をするか
になっていませんか。
それとも、
どんな状態になっているか
を表していますか。
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