ホームランバッター獲得と戦略人事
組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。
今日、スタバで仕事をしていたら、
隣にいた若い男女の会話が聞こえてきました。
おそらく、大学を卒業して働き始めたばかりくらいの二人です。
男性が、
「『自分で考えて動いて』っていう指示、本当に一番嫌なんだよね」
と言いました。
続けて、
「だって、自分で考えて動いて、間違ってたら無駄じゃん」
すると女性が、
「わかる、わかる」
と。
私は心の中で、
「いや、わかるわかるじゃねえんだよ」
と思いました(笑)。
自分で考えて、
やってみて、
失敗して、
そこから学ぶ。
その繰り返しで、
人は仕事ができるようになっていくんじゃないのか。
最初から正解を教えてもらって、
その通りにやるだけなら、
いつまでたっても自分で判断できるようにはならない。
支援先でも、
「若い人が自分で考えない」
「すぐ答えを聞いてくる」
「言われたことしかやらない」
という話を、よく聞きます。
だから最初は、
「やっぱり、そういうことなのかな」
と思いました。
でも、
しばらく仕事をしながら考えていて、
「いや、待てよ」
とも思いました。
上司は本当に、
「自分で考えて動いて」
の意味を、
部下に伝えているのだろうか。
たとえば、
「これは、一回自分で考えてやってみてほしい」
「うまくいかなくてもいい」
「そこから一緒に振り返ればいいから」
「最悪、俺が責任を取る」
そこまで話しているでしょうか。
もし、
「自分で考えてやってみて」
と言われたから考えてやった。
でも、うまくいかなかったら、
「なんでそんなやり方したの?」
「先に聞いてよ」
と言われる。
そんな経験を何度かしたら、
そりゃあ、
「最初から正解を教えてよ」
となるかもしれません。
そう考えると、
今日聞いた、
「間違ってたら無駄じゃん」
という言葉も、
少し違って聞こえてきました。
もちろん私は、
失敗は無駄ではないと思っています。
自分で考えて、
失敗して、
振り返るから成長する。
そこは変わりません。
ただ、
部下にそれを求めるなら、
上司の側にもやることがある。
どこまでは自分で考えていいのか。
どこまでは失敗してもいいのか。
どこを超えたら相談してほしいのか。
そして、
失敗したときの責任は誰が取るのか。
そこまで共有して初めて、
「自分で考えて動いて」
と言えるのではないでしょうか。
主体性を求めるなら、
上司も、
その失敗の一部を引き受ける。
あなたは部下に
「自分で考えて動いてほしい」と言うとき、
どこまで失敗していいのかまで、
伝えているでしょうか。
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