AI活用能力は、プロンプトを書く力なのか?

蛯原健治

蛯原健治

テーマ:組織づくり チームビルディング 事業承継

組織と仕組みづくりパートナー/中小企業診断士の蛯原健治です。
社長がいちいち言わなくても、社員が勝手に動いて利益が2倍になる組織作りのコツをお届けします。



最近、AIを仕事で使う時間がかなり増えています。


特に今は、ChatGPTのWorkを使って、
メルマガを書く仕事をAIに任せられないか
いろいろ試しています。


  • 過去に書いたメルマガを読み込ませる。
  • 私の文体や、よく使う構成を伝える。
  • 毎週集めているニュースや、自分の体験を材料として渡す。

ここまでやれば、かなり良いメルマガを書いてくれるのではないか。
そう思っていました。


でも、実際にやってみると、そう簡単ではありません。
AIが書いたものを読んで、
「なんか違う」
「このニュースを使う意味が弱い」
「僕なら、ここでこんな問いを入れる」
「結論がきれいすぎる」
そんなフィードバックを何度もしています。
最初から思った通りには動いてくれません(笑)。


でも、
やり取りを重ねていくと、少しずつ欲しいものに近づいてくる。
そこで、ふと思いました。
これ、社員の育成と同じじゃないか。
AI活用能力というと、
「良いプロンプトを書く」
「AIに上手く命令する」
という能力が注目されます。
確かに、それも大切です。


でも、実際にAIに仕事を任せてみると、それだけでは成果は出ません。

  • そもそも、何のためにこの仕事をするのか。
  • どんな状態になれば「良い仕事」と言えるのか。
  • そのために、どんな情報が必要なのか。

これらをAIに伝える必要があります。


そして、
仕事を任せる。
出てきたものを見る。
期待と違えば、
「ここが違う」
「この観点が足りない」
「この情報も使ってほしい」
とフィードバックする。
そして、もう一度仕事を任せる。


  • 目的を伝える。
  • 仕事を任せる。
  • 必要な情報を渡す。
  • アウトプットを見る。
  • フィードバックする。
  • また任せる。

この循環を回しているわけです。


これは、
AIに命令する技術というより、かなりマネジメントに近い
そう考えると、
「忙しくてAIを使う時間がない」
という話にも、少し違う見方ができます。

  • 忙しいから部下を育てる時間がない。
  • だから、自分で仕事をやる。
  • 部下が育たない。
  • ますます自分が忙しくなる。

会社でよく起きていることです。


AIでも同じことが起きるのかもしれません。

  • AIで時間を減らしたい。
  • でも、そのためには最初に、AIに仕事を任せるための時間を使わなければならない。
  • 目的を伝え、情報を渡し、仕事をさせ、フィードバックする。

いわば、AIが成果を出せる仕事の仕組みを育てる時間です。


だとすると、AI時代に必要なのは、まったく新しい能力だけではないのかもしれません。

  • 人に仕事を任せることができる。
  • 目的や判断基準を伝えられる。
  • 出てきた仕事を見てフィードバックできる。
  • そして、少しずつ任せる範囲を広げていく。


これまで、人や組織を通じて成果を出すために必要だった力です。


AI活用能力とは、AIに上手く命令する能力ではなく、
AIが成果を出せるように、目的・仕事・情報・フィードバックの循環を設計する能力ではないか。
今、AIにメルマガを書いてもらいながら、そんなことを感じています。


そして、
AIを使えば使うほど、私たちの「マネジメントする力」が、
逆に見えるようになるのかもしれません。
あなたの会社では、AIが成果を出せるように「仕事を任せる仕組み」をつくれていますか?



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