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人との繋がりが大事。その本当の意味。順番が逆では意味がない「結び」の教え。

鈴木芳之

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テーマ:キャリアの地図

ひょんなことから「推しの力士」を探すことにしました。

私の記憶の中で、最強の力士は「横綱 千代の富士」

もうぶっちぎりのダントツです。

あのブレない「無敵感」は今でも鮮明に記憶に残っています。そして、若貴兄弟が頭角を現し始めた頃、引退を決断…。引き際まで完璧過ぎます。

それ以降も、応援している力士はいましたが「推し」と呼べる力士はいませんでした。

最近はニュースでしか観たことがなかったので、今はどんな力士がいるんだろう?新しく興味を向ける対象ができることは、気になる異性が現れることと少し似ていますね。

これこそ、相撲のように押して押して押しまくる。日本発の「推し文化」の原点ですね。

漢字も意味も微妙に違いますが、何となく語源は近いような気がします。「背中を押す」とかね。

相撲用語を語源とする言葉は結構多いんです。例えば、その日最後の取り組みを「結びの一番」と呼びます。

「結ぶ」とは「人の感情をそこに留まらせる」という意味を込めている場合が多いようです。

日本では神話の時代から「むすひ=結び」として、それに関する文化が多く存在しています。

先日、勉強会に参加したとき、まさにこれだなと思うやり取りがありました。

資格を取ったのはいいけれども、これをどうすれば活かせるのか知りたい。そんな風に考えている、やる気に満ちた人たちが勉強会に参加して質問します。そういった質問に対して、運営の人たちの答えは大抵一緒です。

「人の繋がりが大事です」

そして大半の人は、期待外れだと感じてもう来なくなります。実際、私がそう思いましたから。

完全に順番が逆になっています。せっかくこういったコミュニティーがあるのだから、何かしら一緒に活動できると思って参加してくるわけです。

これには地域差があるということが最近分かりました。地域によっては、結構活発に活動しているところもあるようです。知らない人同士が活動を共にすることで結ばれていく。

最初から繋がりが大事と言ってしまったら、その人の想いや中身は関係なくなってしまいます。内容よりも自分の身内を優先すると宣言しているようなものです。世の中そういうものだと言われたら、誰も付いて行きませんよ。

順番を逆にしてしまったら、本来の結びになりません。今回は「人との繋がり」について解説していきます。

やる気のある人は、そういうことを聞いているのではない。

「自らは何もせず、余計なことをしないでください」そう言っているのと一緒です。

「人の繋がり」というのは、前提のことを言っているのではなく、お互いが時間をかけて作り上げていくものです。最初から上の立場の人が一方的にそう言ってしまったら、自分たちに従えと強制しているようなものです。

従うというのは、主従関係で上下関係です。人の繋がりとは少し違いますよね。言っている本人はそんなつもりで言っていないとしても、相手にどう伝わるかは別の話です。

言葉を正しく扱わないと、全く違った印象を与えてしまいます。それが組織で運営側としての役割を担う人に必要な部分です。

会社なら管理職に必要なスキルでもあります。結論だけを言うのではなく、そこに至ることの意味と本質を伝えることができるかどうかです。

今では逆に、この業界の雰囲気を変えるために参加しています。

多分私、運営からは煙たがられてると思うんですよ。「私も運営に関わらせて頂きたいのですがどうすればいいですか?」と聞いたら「今は募っていませんのでまたの機会にお願いします」とさらりとかわされました。めげずにまた参加しますけどね(笑)

ところで、この「人との繋がり」という言葉。語源は「結び」のことを言っているはずなんです。

「繋がり」とは登山でお互いの身体を結ぶ命綱に近い意味です。

一緒に山を登ることを示す意思であり、道連れで崖に落ちる危険をも共有する。その覚悟を持つことが本物の繋がりです。

少なくとも、保身のために使う言葉ではありません。

その言葉にどんな願いや想いを込めているかにもよりますが、自分の意志で簡単に結んだり解いたりできるものでもありません。

結びを解けば、そこに留められていたチカラが解放され反動が起こるのは避けられません。

その想いが大きければ大きいほど、その反動も大きくなります。

日本の歴史を遡ると、平安時代に「神仏習合」という大きな「結び」が行われました。それを、明治維新後の「神仏分離令」により結びを解きました。その結果的、反動によって多くの命や思想が失われたのは過去の歴史が物語っています。

文化から教えられたことを真似しているだけ。

なので、簡単に「人との繋がりが大事」などというのは、その人が本気で思っている自分の言葉ではないのだろうと感じてしまいます。

「自分たちと仲良くなったら仕事を紹介するよ」と、そのまま言ったほうが良いような気がします。別に当たり前のことですし、それで良いと思いますよ。

そこに必要なのは人格です。

やる気のある新人からしたら、人との繋がりが大事ですと言われても気持ち悪いだけですよ。「大人なんだから分かってるよね?」と言っているように聞こえます。

やる気のある新人は、業界のことが知りたくて先輩方と交流したいんですよ。

さて、日本は無宗教だと思っている人が多いと思いますが、がっつり文化という名で根付いています。

特に言葉の語源を紐解いていくと、その文化に繋がっていることが分かります。気になる言葉があれば、調べてみるのも面白いかもしれません。

私は、外国語の翻訳は生成AIに丸投げする覚悟で、正しい日本語を使いこなすことを生涯学習にしています。日本語は、一生を掛けても完璧に覚えたとは言えない、扱いの難しい言語です。

最近はビジネス用語に振り回されている。

最近覚えたビジネス用語は「デッドとエクイティ」暗号だと思って暗記しています。語源は知りません。

ビジネス用語には「カタカナ」と「三文字アルファベット」が多すぎる気がします。ただでさえ相手に自分の感情を伝える表現が豊かな日本語が、さらにややこしくなります。

複数の言語を結ぶのは難しいですよ。神仏習合並みに。一度混ぜてしまえば、そう簡単に元には戻せなくなります。

二択を基本にするのは効率的で分かりやすい分、揉めることも多そうです。調和とは対極の考え方ですね。これからは日本への移住者も増える流れのようですから、色々な価値観が混じり合うのは避けられない時代です。

相手の価値観を知り、自分の価値観を伝えるようにする。そのために必要なのが「言語」であり「対話」です。言葉を正しく扱うことこそが、真の『結び(信頼関係)』の第一歩です。

せめて、日本人同士が日本で仕事の話をするときくらいは、できるだけ正しい日本語で会話するようにしませんか?

「正解」はありません。
でも「理解」はできますよね?
客観視の入り口となるのは「自己理解」です。

普段、キャリアコンサルティングのときどんな話をするのか、実体験をもとにして、有料記事で詳しく書いていこうと思っています。

あなたは、正解を求めるタイプですか?
それとも、理解を求めるタイプですか?

白黒付ければ犠牲を生む。
自分は白でも黒でもない。
少し考える時間が欲しい。
そんな人が身を置ける調律の場所。

メンバーシップ
「白黒つけないキャリア理論の真実」はこちらからどうぞ。
対話から感情を理解するトレーニング方法を公開しています。

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鈴木芳之
専門家

鈴木芳之(キャリアコンサルタント)

株式会社アイデアル

キャリア相談等の現場で多くの人生に向き合ってきた経験をもとに、対話を通して本人の経験や想いを言語化する支援を重視。人生を振り返り、自らの言葉で残す自分史出版にも注力しています

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