敬意を払うことは対価を払うことと同じ行為
昨年の秋辺りから、ビジネスコミュニティーにデビューして、繋がった人とオンライン面談をするようになりました。
中には、自分の経歴をまとめたプレゼン用スライドを作って、それを画面で見せながら自己紹介をしてくれる人がいます。
分かりやすくて良いなぁと感じ、自分のも作っておこうと思ったのですが…
とても気が重くてやる気が出ません。
今まで、数えたことは無いですが、たぶん数百人の求職者の履歴書・職務経歴書を作るお手伝いをしてきました。
なんだったら、ゼロからほとんど全ての文章を私が代わりに考えた人も過去にいたくらいです。
(これはあまり良いパターンではありませんのでご注意を)
そのせいか、自分のことになると全くテンションが上がらないんです。
これってもしかして、職業病ですか?
講師の仕事をしていると、経歴書を提出しなければならないことが多いので、土台となるデータはあるんです。
ただ、見れば見るほどややこしい経歴になので説明するのがとっても大変。
ある意味、興味を持ってもらえるポイントなら沢山あります。
気合を入れて作ったら、自己紹介だけで10分くらい時間が掛かりそうです。
それじゃ新規事業のプレゼンより長い!
自分のキャリアを振り返ることをキャリア支援用語で「経歴の棚卸」と呼んでいます。
「棚卸」
一般的には、商品の実在庫と帳簿上の在庫を合わせるために、全部数える作業です。
これ、以前仕事でやっていたことがあるんですが、数が合わないことが多いんですよね。
合わなければその原因を探して、何らかの処理をしなければなりません。
結構大変な作業です。
私の経歴…。
帳簿と在庫が合わないことが、数える前から分かっていますから説明するの大変なんですよ。
何を無かったことにするか悩んでいる自分がいます。
この時点で経歴詐称疑惑です。
分かり過ぎるからこそ、どうしたら良いか分からないことってありますよね。
自分で自分のキャリアコンサルティングをするのは難しいです。
誰でも一つくらい自分の物語を持っている
履歴書を作る際に誰もが悩むのは、自己PRでした。
どうしても、他者より優れている何か特別なことを書かなければならないという気持ちになってしまいますよね。
お客さまに商品をお勧めするときも、他の類似品と比べて優れているところをアピールして提案しますから、
営業職経験者は、これが得意な人が多い印象です。
自分を商品として提案するわけですから、とても素晴らしいものが出来上がると思います。
だからと言って、それが採用担当者に良い印象に見えるかはまた別の話なんです。
人事や採用を担当してきた人なら分かると思いますが、みんな良いことばかり書いてくるんですよ。
しかも、大事な自分の「核」の部分には全く触れずに。
そういう経歴書を見る度に、違和感しか感じませんでした。
例えば、もはや日本の伝統的な定型文の代表。
「過去の経験を活かして御社に貢献したいと思い応募しました」
この文章を見た時点で毎回魂が抜けてました。
いったい誰なんでしょうか?これを流行らせたのは。
ある意味ものすごい影響力です。
採用担当者が知りたいのは、そんなことではないんです。
なぜ、どうして、どんなことを考えて、どうなりたくて、今ここにいるんですか?
そこに至った物語(ストーリー)を知りたいんです。
そう心の中で思っても、ほとんどの採用担当者はそこまで踏み込んでくれません。
ただ静かに受け流すだけです。
経歴の棚卸とはつじつまを合わせる作業ではない
最初は、ありのままの自分をさらけ出す作業です。
そのときあったことを、ありのまま書いてみましょう。
当たり前の日常を普通に書いてもそれは、貴方だけの物語になります。
後はそこに、その時自分はどう考えてその行動をしてきたのかを付け加えていく。
そうすることで自分の経歴の棚卸が進んでいきます。
経歴の棚卸とは、自分の思考が時間や環境と共にどう変化していったかを綴る作業です。
自分の「意志」がそこに在ったのか?
その選択をしたのは自分のためだったのか?
または誰かのためだったのか?
今の自分を形作っている材料が、そこに埋められていくはずです。
これが経歴の棚卸です。
自分でできる人もいますが、キャリアコンサルタントとの対話によって掘り下げていくことができます。
意外と自分では大したことではないと思っていたことが、他の人から見ると、それこそアピールできることだと感じることも多くあります。
転職や定年退職後のセカンドキャリアを考えているなら、一度キャリアコンサルティングを受けることをお勧めします。
劇的に人生を変えるわけではありません。
自分を構成している要素を整理整頓する時間です。
歯医者に行って、歯のクリーニングを定期的に受ける人も増えています。
キャリアコンサルティングやコーチングもそれと一緒で「予防」の手段です。
何も特別な事ではなく、在職中でも休職中でも、気軽に受けれるような制度ができたら皆さん受けてみたいと思いませんか?
「正解」はありません。
でも「理解」はできますよね?
客観視の入り口となるのは「自己理解」です。
普段、キャリアコンサルティングのときどんな話をするのか、実体験をもとにして、有料記事で詳しく書いていこうと思っています。
あなたは、正解を求めるタイプですか?
それとも、理解を求めるタイプですか?
白黒付ければ犠牲を生む。
自分は白でも黒でもない。
少し考える時間が欲しい。
そんな人が身を置ける調律の場所。
メンバーシップ
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対話から感情を理解するトレーニング方法を公開しています。


