傷跡のケアに
夏休みに入り学生さんの受診も多くなってきたのですが、大事なことだと思うので敢えて再掲します。
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結論からいうと、私は好ましいことだとは思っていません。
理由その①:身体組織が発達途上過程だから。
つまり未発達であるということです。なので成人では硬いはずのものはまだ柔らかく、厚みがあるはずのものはまだ薄っぺらいのです。そのためこれらは外科的侵襲により変形しやすいのです。こうした本来は「無い」はずの変形があると、その後の正常な発達に何らかの影響が出ても不思議ではありません。「私は年齢の割に背が高いから大丈夫♪」とかそういう話ではないのです。
理由その②:手術に関して本人の正しい理解が必要不可欠であると思うから。
代表的な例を挙げると「目は大きいほどいい」とか「二重幅はできるだけ広い方がいい」などがそれです。
年齢を問わず誰にでも本人なりの理想というのがありますが、若年層は特にそっちに引っ張られやすい傾向があります。別にそれが悪いというのではなくて仕方のないことだと思いますが、身体的に緊急性のない美容外科手術を受ける際にはこれは大きなマイナスポイントになります。
繰り返しますが、美容外科手術は緊急性のないものです。だからこそ身体的・精神的(できれば金銭的にも)に自立していることが非常に重要だと思うのです。