「たるみ」を正しく理解する
簡単に言うと顔面の筋肉にはそれぞれ相反する働きの筋肉が存在し、シーソーのように常にバランスをとっています。
つまり「上げようとする」筋肉に対しては「下げようとする」筋肉があり、「開けようとする」筋肉に対しては「閉じようとする」筋肉があるということです。
で、眼瞼痙攣というのは何かと言うと、別に眼瞼がピクピク痙攣することだけを言うのではなく、「開けようとする」筋肉よりも「閉じようとする」筋肉の方が強くなってしまった状態だと思ってください。ここが眼瞼下垂症と決定的に違うところです。
眼瞼下垂症は「開けようとする」筋肉に問題があるので他の筋肉の力を借りてでも頑張って開けなくてはいけません。なので患者さんは「瞼が開きにくい」と言う表現を多用されます。
眼瞼痙攣は意識していないと瞼が閉じてくるので、これまた頑張って開けていないといけません。そのため患者さんはやはり「瞼が開きにくい」と表現されるのです。
どうでしょうか、お分かりいただけましたか?
同じ「開けにくい」でもこの2つでは話が全く異なるというわけです。