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肝斑を見過ごすわけにはいかない理由

木村哲治

木村哲治

テーマ:美容皮膚科

例えば、
私:「シミの他に肝斑もありますね」

患者さん:「肝斑は別に気にならないのでこのシミだけ消えればいいんです♪」

・・・これがなかなかそう簡単にはいかない理由があるのですよ。

なぜかと言うと、通常私はQスイッチルビーレーザーを用いてシミを除去しますが、皆さんもご存知のように肝斑に同レーザーを当てることはありません。肝斑が悪化するからです。

もし、気になるシミと肝斑が同じエリアに重なっていたらどうしましょう?どうしても肝斑にもレーザーが当たってしまいますよね。

では双方が離れていれば全然問題ないかといえば、そうではないと思います。というのは、肝斑は何も茶色くなっている場所だけが具合が悪くて他の場所は何も問題がないとは思わないからです。

肝斑があるということは、それだけ全体的に皮膚が傷んできている証でもあり、その中でも最も状態の悪い部分に色素沈着が目立っているのだと考えた方がよいと思います。当然、健康な肌と傷んだ肌ではレーザー後の回復力が違いますし、その違いはレーザー後色素沈着となって現れるでしょう。

これらが私が肝斑を無視できない理由です。
未治療の肝斑は他の治療の脚を引っ張るのだと覚えておいてください。

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木村哲治
専門家

木村哲治(外科医)

カメイクリニック富山院

患者さんご自身の血小板と線維芽細胞成長因子を用いたPRPF治療は適応範囲も広く且つ自然な仕上がりとなるため積極的に行なっています。https://www.prpf.jp

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