講師にお迎えしましたのは中山佳巳氏
2025年12月花まつフラワーアカデミーでは
福岡県より 井上博登先生 をお迎えし、
迎春をテーマとしたスペシャルレッスンを開催いたしました。
井上博登先生は、日本の伝統素材と花の命を
現代の美として結晶させる
日本を代表するフラワーアーティストです。
花の儚さと、紙や木が持つ静かな存在感を響き合わせ
見る人の感性にそっと問いを投げかける
――その作品世界には、深い余韻があります。
そして本日の迎春アレンジでは日本の和紙を用いた構成に挑戦。
「さて、この和紙と花を、どう対話させ、どう美へと導くのか。」
その一つひとつの工程に
井上先生ならではの美学と思想が息づいていました。
【第1部】
京都の老舗紙屋から取り寄せた和紙を
3枚のパネルに貼るところから制作がスタート。
パネルのカット、大きさの組み合わせ
和紙を美しく貼るための工程は、まさに職人技。
さらに、金色の刺繍糸を枝に丁寧に巻き付ける作業も加わり、
「お花を入れる前」の準備だけでも、じっくりと時間を要しました。
2時間半のレッスン時間内では終わらない内容でした。が、
井上先生はお一人おひとりの作品に真摯に向き合い、
「ここはこうするといいね」「この流れが美しいよ」と、
丁寧に、温かくご指導くださいました。
気づけば、田舎のお食事処のラストオーダーに間に合わなくなりそうになり
私から思わず
「先生、巻いて、巻いてください！」とお願いする場面も（笑）。
こうして完成した作品は、まさに
幸せを呼び込む、迎春のアートフラワーとなりました。
【第2部】
金色・銀色・銅色の誠におめでたい和紙を使い、
いくつもの△形を構成するところからスタート。
貼って、切って、固定し、バランスを取る――
先生のようにはなかなかいかなくても、
皆さん真剣に耳を傾け、緊張感のある制作時間が流れます。
そこに響く、井上先生の軽快な博多弁トーク。
会場は笑いに包まれながらも、集中力は途切れない、
まさに「福笑い」のような？？
愉快で奥深いレッスンとなりました。
完成した作品は
これまでに見たことのない斬新で美しい迎春デザイン。
受講生の皆さまそれぞれが
見事な作品に仕上げてくださいました。
これは、
お花で福を呼ぶ
すごーく素敵な作品になりましたよー。
【ご参加の皆さま】
富山県内はもとより、
石川県・福井県・岐阜県からもご参加いただき、
遠方（兵庫県）の方には
マニュアルと花材をお送りしての受講をいただきました。
まさに、地域を越えてつながる、
最高に満足度の高い花学びの時間。
2025年のお稽古納めにふさわしい
スペシャルなレッスンとなりました。
受講生の皆様、そして井上博登先生、ご縁に深く感謝でいっぱいです。
【余談】
レッスン前後には、
金曜日に高岡市・雨晴海岸、
土曜日には富山市ガラス美術館をご案内。
帰路では、
あわや飛行機に乗り遅れそうになるハプニングもありましたが（笑）、
無事ご搭乗され、ほっと一安心いたしました。
2026年も、花まつフラワーアカデミーへ
花まつフラワーアカデミーでは、
毎月、全国で活躍される著名な先生方をお招きし、月替わりのスペシャルレッスンを開催しております。
どなた様もご参加いただけます。
前向きで素敵な生徒の皆さまとともに、
2026年も心豊かな「花の学びの時間」をご一緒いたしましょう。
皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。
特別講師スペシャルレッスン2026年1月～6月
