感謝でいっぱい ようこそ

月草(つきくさ)の 移ろひやすく 思へかも
我が思う人の 言(こと)も告げ来ぬ
坂上大嬢(さかのうえのおおいらつめ)(巻4 583)



季節の彩りを楽しみながら、今日もまた
生徒さんたちと花のあるひとときを過ごしました。
お花に触れる時間は
自然と心がほどけていく時間。
「こんな色合いが好き」
「先週はこんな出来事があってね」
お花の話とともに、
日常のこともたっぷりおしゃべりして…
気づけば、笑顔があちこちに咲いている
そんなお稽古日。
長年続けてくださっている生徒さんばかりで
本当にありがたく
皆さんとのご縁が
私の何よりの宝物です。
これからもずっと
花と人のあたたかいつながりを大切に
心を通わせながら
ともに季節を感じていけたら…と願っています。
月に一度のお花のお稽古日の
この日は
私にとって特別な日でもあります。
というのも
着物をまとってお稽古に向かうのが
ちょっとした私の楽しみになっているからです。
今日の装いは、若草色の単衣(ひとえ)に
白地の帯。
帯にはモダンな勾玉模様があしらわれていて
凛とした中にも
やわらかさのある雰囲気を添えてくれます。
この着物も帯も、
「母のタンス」からいただいたもの。
着物が大好きだった母が
大切にしまっていた一枚です
けれど、年を重ねた母、
もう着物を身につける機会も減ってしまいました。
そして今回、帯留め・帯締め・草履は、
私が大和百貨店選んでみました。(笑)
お稽古に来てくださる方々が、
「先生、今日も素敵ですね」と
声をかけてくださるのも嬉しくて
着るたびに背筋がしゃんと伸びます。



