審査員になるためには
審査員になるためには...今回は実務経験について書きます。
その前に、なぜ“審査員になるために”を書くかということを書き忘れたので、追記します。
予備知識として“審査員とは”を理解いただいた方が審査をより理解いただけるのではないか、と考えたからです。
本題に入ります。
私が保有する審査員資格は以下の3つです。
・ISO9001(品質マネジメント)
・ISO/IEC27001(情報セキュリティマネジメント)
・ISO/IEC27017(クラウドセキュリティ)
実務経験については規格により要件が異なるので、順に書きます。
まずはISO9001。
“品質”は業種・業界(以下、業種)により考え方が異なります。
ISO9001の審査員は特に専門性が求められます。専門性とは業種に関する実務経験のこと。
ISO9001は特定の業種を対象としたものでなく、ありとあらゆる業種に適用可能としています。
だから、審査を受ける組織の業種に関する専門性が求められます。
以前、こんな事例を耳にしました。
製造業出身の審査員がソフト開発会社を審査した時のこと。
ソフト開発の場合、製造中(開発中)により多くのバグを発見し、そのバグをつぶすことに品質を向上するのが一般的です。
ところが製造業は一つ一つの工程で不具合を出さないことに取り組んでいます。
この製造業出身の審査員、ソフト開発会社に対して、「製造中に多くのバグが発生するのはおかしい」「製造プロセスに大きな問題がある」と言い出し、不適合にしようとしたそうです。その場で審査員と組織は揉めに揉めたそうです。結果、組織はその審査員を出禁にしたそうですが…
こういうトンチンカンなことにならないように、専門性が必要なのです。
実務経験とは、その業種で実際に製造またはサービス提供を実施していることを指します。先ほどの事例でいえば、ソフト開発を経験している審査員なら、どのようにして品質向上に取り組んでいるのかを理解しているので、前述のような問題は起こりません。
実務経験は前述の経験にプラスして、品質管理を含みます。マネージャーやリーダーを経験していれば、実務だけでなく、品質管理も行っているはずなので、それでOKとなります。
次回はISO/IEC27001及びISO/IEC27017について書きます。


