GPIF 2025年度、最もリターンに貢献したカテゴリーは? 逆にマイナスリターンは?

安東隆司

安東隆司

テーマ:所長解説のおカネ学♫

2026年7月3日に発表されたGPIFの2025年度第4Qの運用リターン結果は0.19%、2025年度の年率リターンは+16.47%でした。
また、2001年の運用開始以降で見ると、リターンは年率+4.33%%、収益額は196兆9,306億円となっています。
出所:GPIF 2026/07/03発表データ「202年度業務概況書」 P19,P42より。
 2025年度第4Q(四半期)は2026年1月~3月末までの期間を指します。

2025年度で最もリターンに寄与したカテゴリーは国内株式

2025年度で、最もリターンに寄与したカテゴリーは国内株式でした。
年度で+34.62%、20兆4,556億円のリターンを上げています。
また、国内債券カテゴリーがマイナスリターンとなっていることもわかります。
▼5.11%、▼3兆7,207億円
20260703_GPIF2025_4カテゴリー収益分解
長期10年で考えた場合の過去の実績を紹介します。
少々図表が小さいですが、クリックすると拡大してご覧いただけます。

出所:GPIF2026/07/03発表データ 「2025年度業務概況書」P98より一部抜粋

国内債券の3%以上のリターンプラスは0回/10年、マイナスが8回/10年

2016年度から2025年度の10年で国内債券の収益率をみると、

【国内債券】
・マイナスリターンが8回/10年
・プラスリターンで3%を超えたのは0回/10年
・過去10年のリターンは-1.42%/年

となっています。
2016年からの10年では、国内債券はリターンに寄与せず、逆にリターンを押し下げているカテゴリーだったことがわかります。

外国株式の10%超えリターンが6回/10年、マイナスが1回/10年

一方、同じ条件で外国株式の収益率をみると、

【外国株式】
・マイナスリターンが1回/10年
・プラスリターンで3%を超えたのは8回/10年
・プラスリターンで10%を超えが6回/10年
・過去10年のリターンは15.75%/年

でした。

10%超えのリターンが6回もある、外国株式カテゴリーがリターンに寄与した10年でした。
(ただし、今後の推移が同様に進むとは限りません)

国内債券のリターン低調を、2017年書籍解説で解説

筆者はイデコや低コスト運用に関する書籍を複数、出版しています(おかげ様で、全ての著書が重版となっています)。
紙の書籍で最も古い2017年のイデコ書籍で、「iDeCoで選択すべき投信」のカテゴリー解説をしていました。
・先進国
・新興国
・REIT(外国・日本)
・外国債券
・日本株
などそれぞれで、選択すべき「低コスト」の投資信託を採り上げました。

しかし日本の債券カテゴリーだけは、タイトルも内容も変えていました。

ここからは「iDeCoで選択すべき」ではなく、「低コスト投信」です。

①日本の長期金利がゼロ金利政策を取っている現状、リターンの見込みが極めて低く、信託報酬コストを吸収できない。
②将来的に日本が金利上昇となった時には、金利が上がると債券の価格は下落すると考えられ、価格上昇が見込めない。

出所:『個人型確定年金iDeCo プロの運用教えてあげる!』2017年 秀和システム

約9年前の著書の記載とおり、日本(国内)債券のリターンは低迷を続けました。

ちなみに、筆者はポートフォリオ運用にあたり、「国内債券」を運用対象から外した形の「カスタムメイド」をお客様に提案してきました。
結果として、「パターンが決まった」ポートフォリオ運用のプログラムよりも、高いリターンを提供することができました(必ず上回ることを保証するものではありません)。

※注:今回採り上げたカテゴリーに対して売買推奨や、今後の見通しを述べたものではありません。
本コラムは信頼できると判断された情報をもとに作成しておりますが、正確性、完全性を保証するものではありません。


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安東隆司
専門家

安東隆司(投資顧問)

おカネ学株式会社 Reliable Investment Advisors Japan Co.,Ltd(英文名称 略称 RIA JAPAN)

富裕層の資産の管理や運用、承継などを行う。売買手数料0などお客様と利益相反の少ないサービスを追求。また、海外ETFを中心とした資産形成の知識・経験が豊富。テーラーメードの投資助言を大切にしている。

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