GPIF 2023年10月-12月期は2.62%の収益率 最もリターンに寄与したカテゴリーは外国株式

安東隆司

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テーマ:所長解説のおカネ学♫

GPIFの2023年度第3Qの運用リターン結果は2.62%、収益額は5兆7287億円でした。
また、2001年の運用開始以降で見ると、リターンは年率3.99%、収益額は132兆4113億円となっています。

(画像はクリックで拡大します)
出所:GPIF 2024年2月2日発表データ「2023年度第3四半期運用状況(速報)」より。2023年度第3Q(四半期)は2023年10月~12月末までの期間を指します。

第3Q単体、第1~3Q期間、共に最もリターンに寄与したカテゴリーは外国株式

2023年第3Qで、最もリターンに寄与したカテゴリーは外国株式でした。
第3Q単体で4.91%、2兆7222億円のリターンを上げています。

2023年度第3Qの収益率・収益額

資産全体外国株式外国債券国内株式国内債券
2.62%4.91%2.55%2.05%0.95%
5兆7287億円2兆7222億円1兆3632億円1兆1126億円5307億円

2023年4月~2023年12月末までの期間で見てみましょう。
こちらも外国株式カテゴリーが最もリターンに寄与しています。
また、国内債券カテゴリーがマイナスリターンとなっていることもわかります。

2023年度第1Q~第3Q通期の収益率・収益額

資産全体外国株式外国債券国内株式国内債券
12.00%20.97%9.95%19.62%-1.47%
24兆0289億円10兆4508億円4兆8586億円9兆5357億円-8161億円

(出所:GPIF 2024年2月2日発表データ「2023年度第3四半期運用状況(速報)」より一部抜粋し、RIA JAPAN作成)

国内債券のリターンは低調でリターンに寄与することはあまり無かった

2013年度から2022年度の10年で国内債券の収益率をみると、
・マイナスリターンが5回/10回
・プラスリターンで3%を超えたのは1回/10回
・過去10年のリターンは0.49%/年

となっています。
低金利が続いている日本国内において、国内債券に資産配分をすることが合理的であるのか、考えてみる必要があるのではないでしょうか。


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専門家

安東隆司(投資顧問)

おカネ学株式会社 Reliable Investment Advisors Japan Co.,Ltd(英文名称 略称 RIA JAPAN)

富裕層の資産の管理や運用、承継などを行う。売買手数料0などお客様と利益相反の少ないサービスを追求。また、海外ETFを中心とした資産形成の知識・経験が豊富。テーラーメードの投資助言を大切にしている。

安東隆司プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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