最高値・最安値は誰にもわからない。相場が下落した時ほど、富裕層は「留まる」 投資初心者が知らなかった資産運用
(RIA JAPAN広報部記述)
このシリーズは、1年以上RIA JAPANのコラムを読んだ投資初心者に依頼して、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について執筆いただきます。
投資初心者さんの執筆記事は第38回目になります。
今回の内容は富裕層は下落相場にどう備えているのかについてです。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります(*)は編集部校正。
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株式での資産運用をしているとします。
相場が不安定な時、心細くなったり、なぜかこまめにチャートを確認して落ち込んでしまうことってありますよね。
そこで、ふと気になりました。
私でこんなに不安になるということは、
私よりも莫大な資産を運用している富裕層はどのように感じているのでしょうか?
富裕層の金融執事がテレビで解説していた動画があったので見てみました。
流動性と透明性を重視する富裕層
富裕層が重要視するポイントに換金のできる流動性と透明性があります。
相場が不安定になっている時に流動性が低いものへ投資していると「時すでに遅し」ということもあり得てしまうんです。
例えば相場が不安定な時にデリバティブズを組み込んだ仕組預金や仕組債を解約しようとします。
しかし、100で買ったものが30とか10とかでしか売れなかったり、場合によっては値段(買い手)が付かなかったり、という可能性があるんです。
手放したい時に手放せないというのは避けたいところです。
そこで富裕層はコア・サテライト戦略を用いて備えているというのです。
富裕層はコア(メイン)となる部分は高い流動性のものに投資し、
流動性が低いものや透明性が低いものはごく少量の投資(サテライト)、もしくは全く投資しないという選択肢を選ぶそうです。
資産規模が大きな富裕層でも、不用意なリスクを避け、堅実な資産運用をするんですね。
最高値で売り底値で買うのは実質不可能
株式には必ず変動があります。
「高値で売って、底値で買う」は間違いなく投資する人にとっての理想です。
ですが、高値とはどこでしょうか?
底値だと思ったら、さらに下がったということもありませんか?
今が最高値だとか底値だとか判断できる人などいないのです。
底値待機していたら参入機会を失う事例も
最近の事例で見てみましょう。
COVID-19が発生したとき「次がくる。だから待機資金をキャッシュで」というファンドマネージャーがいたのです。
これは第2波のときでしたが、「V字型」ではなく「L字型」回復になるとの見方が多数でした。
一度下がった後の相場が極めて緩やかに回復(ほぼ横ばい)ではないかと考えられていたのです。
結果はといえば、待機資金を持った者は参入機会を失い、上昇の機会を逸したのです。
市場はV字型の回復をしましたが、投資していないのでその恩恵を得られないのは当たり前ですよね。
その結果、利益の機会損失となりリターンが市場平均に劣る結果になりました。
富裕層に学ぶ、動じない心構え
今後も下落局面が続く可能性もあるでしょう。
「高値のタイミングで売っておけば良かった」そう思うのも当然です。
しかし、売却すれば利益に対して20.315%の税金がかかります。
利益の約2割が目減りするのです。これを再投資で回収できるとは限りません。
更にその銘柄が10%の上昇時点で利益確定していたら、その後銘柄が上昇した時にリターンを得られなくなってしまうのです。
つまり、どの銘柄が何%まで上限するなど誰もわからないし判断できるはずはありません。
今後も10%や20%の変動が起こることもあるでしょう。
ですが、目先の値動きに気を取られず、動じない心構えを持つこと。
そして長期的に運用して利益を大きくしていく。
これこそが不安定な局面で大切なことになるのではないでしょうか。
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(以下、編集後記)
今回、投資初心者さんには、富裕層は下落相場にどう備えているのかについて執筆いただきました。
RIA JAPANではかねてより著書やコラムを通じて多くの情報を発信してきました。
下記のリンクより発信してきたコンテンツが閲覧可能です。
・日経CNBC 朝エクスプレス マーケット・レーダー
有料経済チャンネル 日経CNBCにて解説しました。アーカイブが無料にて90秒閲覧可能です。
【トクするおカネ学】下落相場に富裕層はどう備えているのか
・ダイヤモンドオンライン
負けない投資家になるために忘れてはいけない、たった1つの投資のコツとは?
・ZUU ONLINE
急落相場「今、売っておかないともって下げる」に注意 富裕層の投資戦略は?
・マイベストプロ
強気相場のリターンは、弱気相場の損失を補って余りある
・著書「お金を増やすならこの1本から始めなさい」
P194より流動性について解説しています。
「お金を増やすならこの1本」Amazon販売ページ
繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について記述してもらったものです(第38回目)。
セミナーや講師のご用命は下記リンクの弊社HPお問合せフォームよりご連絡ください。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の有価証券その他の投資商品についての勧誘や、売買の推奨を目的としたものではありません。
本記事は信頼できると判断された情報等を基に作成しておりますが、正確性、完全性を保証するものではありません。