聞いたことはあるけどよく知らない用語 ポートフォリオって何？ 投資初心者が知らなかった資産運用
(RIA JAPAN広報部記述)
このシリーズは、1年以上RIA JAPANのコラムを読んだ投資初心者に依頼して、「なるほど！と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい！」と感じた内容について執筆いただきます。
投資初心者さんの執筆記事は第36回目になります。
今回の内容は為替ヘッジについてです。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります（*）は編集部校正。
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グローバルな投資は、近年話題にあるように多くの人が考えるところでしょう。
ですが、為替変動で損するのは嫌という人も多いはず。
そんなリスクを回避できる為替ヘッジがあればと思うのは誰もが同じです。
一見するとありがたく便利に見えるかもしれませんが、だからこそ、注意が必要なのです。
長期運用でマイナスになる可能性
長期運用の商品選定では、為替リスクを回避する為替ヘッジ有り商品は避けるべきという意見があります。
この理由はコストです。
リターン以上のコストがかかるかもしれないとしたら、長期的にみれば余計マイナスになるでしょう。
例えば、外国債券を運用するようなケースです。
低金利下の経済環境では、外国債券でも高いリターンが望めない時期があります。
為替のヘッジコストと信託報酬を合わせたコストがポイントです。
リターンがマイナスになる場合もありますし、そもそも為替のヘッジコストがリターンを上回ることもあります。
コストがリターンを上回るので、どこまでいってもマイナスしか生み出さない場合もあるのです。
有利に見えても実はそうでもない
2022年6月3日の日経新聞「QT 変容する市場（下）リスク取引、回避強まる」でも為替ヘッジのコストについて取り上げられています。
QUICKが算出する円・ドル取引のヘッジコストは1カ月物で1.5%、3カ月物で1.8%程度。
米10年債の利回りは2.9%台。
これなら日本国債より大幅に有利に見えるでしょう。
ただ、米10年債の利回りからヘッジコストを差し引くと1%程度にしかならないのです。
こうなれば日本の30年債の利回りとほぼ同水準。
これではわざわざ外国債を選んでいる意味がありません。
（*注 信託報酬が1％以上の場合ではリターンが望めない）
リスクを避けたい以上にコストに目を向ける
為替ヘッジのコストがリターンを押し下げることもあります。
為替ヘッジを行う行わないで、1年で10.25％、3年で5.07％もリターンに差が出る場合もあるのです。
為替相場が今後円高方向にシフトすると強い予想を持つ人もいるでしょう。
為替ヘッジコスト考慮の上、為替ヘッジ有りにシフトすると為替差益メリットが得られる場合があります。
ただし、為替の方向性は誰にもわかりません。
ましてやピタリと命中させるなんてことはできないのです。
通常であれば為替ヘッジコストがかからない為替ヘッジ無しを用いたほうが、長期運用には向いているといわれています。
「為替のリスクを避けたい」気持ちはわかります。
だからこそ、コストがどれだけかかっているかを理解して選択しなければいけないでしょう。
ほかにもどのようなものに投資するべきか、ヒントはいくらでも出てきます。
大事なことは活用です。
知識を身につけながら、自分にあった方法、不利な状況に身を置かない投資を覚えていくべきだと思っています。
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(以下、編集後記)
今回、投資初心者さんには、個人型確定拠出年金について執筆いただきました。
RIA JAPANではかねてより著書やコラムを通じて多くの情報を発信してきました。
下記のリンクより発信してきたコンテンツが閲覧可能です。
・ダイヤモンドオンライン コラム
どの商品がいいのか？選ぶために知っておきたいポイントは、たった2つだけ
・著書「お金を増やすならこの1本から始めなさい」
P245より為替ヘッジについて解説しています。
「お金を増やすならこの1本」Amazon販売ページ
・著書「iDeCo+NISA・つみたてNISA プロの運用教えてあげる！」
P118より為替ヘッジの特徴とメリット・デメリットを解説しています。
繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、「なるほど！と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい！」と感じた内容について記述してもらったものです（第36回目）。
セミナーや講師のご用命は下記リンクの弊社HPお問合せフォームよりご連絡ください。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の有価証券その他の投資商品についての勧誘や、売買の推奨を目的としたものではありません。
本記事は信頼できると判断された情報等を基に作成しておりますが、正確性、完全性を保証するものではありません。
