相場急落の今こそ問われる「相場に留まるチカラ =Staying Power」とは?
資産運用で投資信託を活用する人も多いと思います。
銀行などで投資信託ラインナップの絞り込みが加速しています。
メガバンクのみずほ銀行では
相応のリターンを望めないとして国内債券型の取り扱いをやめた
ことが報じられています。
言い換えれば 「国内債券」ではリターンが期待できないのです。
GPIFの2020年度運用実績、国内債券型のみ赤字
筆者はかねてより国内債券のリターンが限定的であることを発信してきました。
一例として私たちの公的年金を運用するGPIFの運用実績を見てみましょう。
GPIFでは2020年度運用実績が過去最大の37兆7986億円の黒字でした。
・外国株式 +20兆6658億円
・国内株式 +14兆6989億円
・外国債券 +2兆6738億円
これらが収益に寄与した中、
国内債券のみ2398億円の赤字でした。
ここ1~2年では世界各国がCovid-19対策として金融政策を講じたため、世界的に株価など資産価格が上昇しました。
しかし国内債券はマイナスの運用成果をだったのです。
2020年度GPIF運用に大きなリターンを寄与した外国株や、外国株のうちTOP25銘柄などを解説した動画がYouTubeにて公開中です。
国内債券型以外でも、一部のバランス型は必ず損する仕組みのものも
国内債券に投資するものでほかにも注意が必要な場合があります。
日本債券の割合が多く、コストが高いバランス型に注意
バランス型投信とは複数の投資対象に投資する投資信託です。一般的には「日本株式」「日本債券」「外国株式」「外国債券」の4つの投資対象に投資するパターンが多いでしょう。
そして注意すべきバランス型は日本債券の割合が多く、コストが高いバランス型です。
日本の国債は長年、低金利の水準に据え置かれています。2021年9月15日時点でも年利回りがマイナスとなっていました(*1)。マイナス金利では「利子が貰えずに利息を支払う」というイメージです。
では日本国債ではない、社債の利回りはどうでしょうか?
2018年12月末時点での日本の高格付け社債の利回りはわずか0.3%でした。
(*1)財務省 国債金利情報より
ある事例でリターンを計算してみましょう。
国内債券全体のリターンを仮に0.3%とします。
バランス型ファンドの信託報酬が1.78%だとすると、リターンは
0.3%-1.78%= -1.48%
毎年1.48%ずつ、損していくのです。
もちろん、国内日本債券以外の投資対象で、リターンを取り戻せれば全体の運用はマイナスにはならない場合もあるかもしれません。
バランス型ファンドを選ぶ際には、投資対象からのリターンとそれに費やすコストがどうなっているのかを考える必要があります。
投資コスト > 運用リターン 、これでは意味がありません。
バランス型についても筆者が解説した動画がYouTubeにて公開中です。
注意したい金融商品をわかりやすく解説!資産運用入門書
今回解説した「国内債券のリターンが限定的」「バランス型も種類によっては確実に損」などは、著書「お金を増やすならこの1本」にて詳細を解説しています。
国内債券のリターンが限定的であることについてはP188以降に、
バランス型も種類によっては確実に損をすることについてはP56以降にて解説しています。
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