リファスタ|ダイヤの虹色は2種類・価値と警告

杉兼太朗

杉兼太朗

テーマ:ダイヤ相場

リファスタです。今回は、ダイヤモンドが見せる「虹色」の正体を、2つの光学効果からまとめます。

この記事を読むと、ダイヤの虹色にはまったく別物の2種類があること、片方は輝きの価値そのもので、もう片方は石の内部の割れを知らせるサインでもあること、そして裏面に虹色の膜を付けた類似石を見破る原理が分かります。

結論からお伝えします。ダイヤモンドの虹色は、1種類ではありません。ファセットを通った光が七色に分かれてきらめく「ファイア」。そして、内部の割れ目のすき間で光が干渉して生まれる「イリデッセンス」。前者は輝きの価値、後者は劈開や断口、つまり内部の割れの存在を知らせるサインでもあります。同じ虹色でも、意味は正反対。どちらの虹なのかを見分けることが、私たち買取の仕事です。

■ファイア──輝きの虹(分散)


ファイアとは、光の分散によって起こる色のきらめきです。透明なファセットのある宝石を、照明や太陽光の下で回転させたときに見られます。白い光がファセットを通過する際に屈折し、スペクトルの色に分かれる。これが、ダイヤを回すたびに走る七色の閃光の正体です。ファイアは、淡色または無色のファセットのある宝石で最も強く現れ、特にスポットライトやろうそくのような点光源の下で、ダイヤモンドと合成モアッサナイトに著しく見られます。つまりファイアは、無色透明で、よくカットされた石ほど強く出る——輝きの価値そのものです。

■イリデッセンス──すき間が見せる虹(干渉)


もう一つの虹が、イリデッセンスです。語源は、虹を意味するギリシャ語の「アイリス」。光が極めて薄い層やクラックの表面で反射・回折したときに現れる色彩効果で、反射光の中のある色同士が打ち消し合い、残った色が見える。この仕組みから「干渉」とも呼ばれます。身近な例が、シャボン玉や水面の油膜の虹色です。そしてダイヤモンドでは、このイリデッセンスは断口(不規則な割れ目)や、内部の劈開(八面体方向の割れ)のすき間で観察されます。つまり、石の中に虹色がゆらめいて見えたら、それは美しさであると同時に、内部に極薄の割れが存在するサインかもしれないのです。ファイアが「カットが生む虹」なら、イリデッセンスは「すき間が生む虹」。同じ七色でも、出どころが違います。

■裏に虹の膜を貼った石──コーティング類似石の原理


この知識は、加工された類似石を見破る原理にもつながります。トパーズやクォーツなどの裏面に、チタンなどの極薄の金属膜を蒸着し、人工的に虹色の干渉効果を持たせた石が存在します。一見、華やかに七色に光ります。しかし、裏側から観察すると、裏面のファセット自体が虹色に光っている——つまり表面の膜のイリデッセンスであって、ダイヤの内部から湧き上がるファイア(分散)とは、光の出どころが決定的に異なります。もっとも、これは原理の話です。実際の判別は石の状態や照明でも見え方が変わるため、この見方だけで断定することはできません。確かな見極めには、道具と経験が必要です。

■まとめ


ダイヤの虹色は2種類。ファセットの屈折・分散が生む「ファイア」は輝きの価値。極薄のすき間での反射・干渉が生む「イリデッセンス」は、美しくもあり、内部の割れを知らせるサインでもある。そして裏面に虹の膜を貼った類似石は、光の出どころで見分ける——これが虹色の読み方です。

■天然か、処理か、合成か──買取の見極め


虹色の正体を読み解いたうえで、価値を決めるのは、その石が天然か、処理か、合成か、コーティング等の加工がないか、そして内部の状態の正確な把握です。リファスタでは、この見極めの過程を拡大モニターに映し、お客様と一緒に確認します。LINEでの無料相談、公開している買取価格表、そして1点ごとの明細書で、価値の根拠を正確にお伝えします。

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※本レポートは情報提供を目的としており、投資・売却の判断を推奨するものではありません。

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杉兼太朗
専門家

杉兼太朗(貴金属・宝石・ブランド品買取業)

ラウンジデザイナーズ株式会社 リファスタ

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