コーチングでは解決できない問題(問題解決における対話の基本 その②)
本日は、振り返りの「体」です。
振り返りの「体」とは、振り返り体質、
すなわち、振り返る習慣を身につけることです。
振り返りの仕方は多くのビジネス書に載っていますが、
この習慣化の工夫を考えていないことで、
実践されず無意味になっているケースもよくあります。
日々の活動で振り返りの技(型)を駆使して成果を出していけるように、
身につけるまでの反復訓練の工夫も考えておきましょう。
では、どんな工夫が考えられるでしょうか?
例えば、「道具に埋め込む」という方法があります。
ある企業では、日報に「問題」「原因」「対策」欄をそれぞれ設け、
問題解決のプロセスを考えやすくする工夫をしていました。
「対策」を記載する枠がありますので、
「対策を決める」ということを忘れることはありませんし、
振り返りの型を意識しなくとも、うまく振り返れるようになります。
また、「誰かと一緒にやる」」ということも有効な方法だと思います。
「振り返り」をMTGの定例議題にすることで、
MTGに臨む前に全員が自身の活動を振り返るという行動につながります。
「振り返りの型」も議題に見えるように載せておくことで、各人が自己点検できたりします。
「時間を決めて振り返る」「重要な3項目について振り返る」など、
制約を設けるのも一つの方法です。
だらだらと振り返りばかりしていても成果になりません。
必要最低限の労力で最大の効果を発揮できるように工夫を加えていかないと、
振り返り自体が億劫になり、継続できません。
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ペネトラ・コンサルティング株式会社
代表取締役 安澤武郎
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著書:『壁をうち破る方法』はこちら
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