1を聞いて10を知る人にはどのような思考スキルがあるのか?(1/3)
前回は、振り返りの技として、「振り返りの型」を取り上げましたが、
その振り返りの技を使いこなすには、心がしっかりしていることも必要になります。
以下のような状況になったとしたら、どんなことが頭に思い浮かぶでしょうか?
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大口顧客Aに対して、半年かけて人間関係をつくり、
新商品を提案し、競合品からの切替にトライしました。
最初難色を示していた購買担当者も、価格は高くなるが、
品質の高さを評価して下さり、「採用する」との意思決定をしてくれました。
成功事例として課長に報告し、チームMTGで成功事例として紹介され、皆からも称賛されました。
しかし、2週間後に「トップの一声で白紙に戻った」との連絡を受けました。
役員にも成功事例として報告を上げていた課長は怒り心頭です。
「なんで、確約をとっていなかったんだ?」と叱責を受けてしまいました。
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「この状況でどうすれば、相手トップに理解してもらえるだろうか?」
「購買担当者にもう一度、協力してもらうベストの方法は何だろうか?」
「ここから何が学べるだろうか?」などと、
状況を好転させるために必要な問いを考えられるか、・・・(自責)
「何故こんなことになってしまったのだろう?」
「何で課長は怒りっぽいの?」
「何故、失敗ばかりするんだ?」
「どうすれば私が正しいと証明できるだろうか?」などと、
自己防衛のための問いになってしまうのか、・・・(他責)
自分に何が起こるかは、必ずしも選択できませんが、
起きていることに対して自分が何をするかは自分で選択できます。
そして、良い選択をし、良い行動をするためには、この前者の問いが必要です。
「自分の思考(自問)を自覚すること」はできているでしょうか?
そして、その問いの種類をコントロールすることができているでしょうか?
行き詰まっている人は、この後者の問いになっています。
知らず知らずのうちに「被害者」のマインドになっているのです。
自分は不幸だ、ついてないと暗示をかけ悪いスパイラルに入っていきます。
しかし、悲観的な人も自問の種類を意図的に変えていくことで
楽観的・前向きな思考に変われることは脳科学の研究でも明らかにされています。
自問をスイッチすることさえできれば、未来は開けてくということです。
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ペネトラ・コンサルティング株式会社
代表取締役 安澤武郎
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著書:『壁をうち破る方法』はこちら
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