振り返りの心技体:体
人の心をつかみ、動かす一つの方法として「接待」があります。
その接待ですが、最高のおもてなしをし、満足をしてもらうために、
どのように工夫をしていけばよいでしょうか?
どのように接待の質を高めていけばよいのでしょうか?
人を動かすのは「理」か「情」か?
という問いがあります。
ある人は、
「感動という言葉はあるが、理動という言葉はない。
だから感情が人を動かすのだ。
感情を動かすために、即興で相手の言葉に響く話や応対をするのが良い」
という意見を持っています。
またある人は、
「考えられることを書き出して、
一つ一つやるべき事を行い
伝えるべき事を伝えることが大事だ」
という意見を持っています。
どちらが正しいのでしょうか?
結論としては両方が大事だということなのですが、
その使い分け方を分かっているでしょうか?
準備段階では「理」のアプローチです。
接待で必要なことを書きだし細分化し、
細かな工夫を準備します。
*お店の選定
*参加者の選定
*送り迎えの段取り
*導入の話題・・・
かなりの数の要素に分解できると思います。
そして、各要素を最適化し、
最高のシナリオを考えることができます。
しかし、その場に臨んであらかじめ決めた
シナリオを守ることが目的になってしまうと
相手をもてなす心が失われてしまいます。
ギスギスした心の伴わない接待になってしまうことが想像されます。
その場に臨んでは、本来の目的に立ち返り、
自然体でその場の状況に合わせたおもてなしをする方がベターです。
当初のシナリオ通りにいかなくとも
完璧でなくとも、心が伝わることが第一です。
この「脚本は緻密に、舞台では自然体で」
という組み合わせがパフォーマンスを最高に高める秘訣なのです。
営業スキルトレーニングもそうです。
営業のプロセスを分解して学ぶことは有効です。
しかし、そのプロセスを正確にこなすことが目的になると上手くいきません。
そして、上手くいかないからと言って、
最高のプロセスの追求を怠ると腕が上がりません。
この話は様々な場面で当てはまります。
物事を切り分けることで、見えてくるものがあります。
物事への捉われを無くすことで、見えてくるものがあります。
計画段階と実行段階で必要なアプローチは違うのです。
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ペネトラ・コンサルティング株式会社
代表取締役 安澤武郎
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著書:『壁をうち破る方法』はこちら
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