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人に対する影響力を高める方法

安澤武郎

安澤武郎

テーマ:マネジメント

「誰が言うかで伝わり方が違う」
ということを経験したことのある人は多いはず。
自分が言ってもなかなか伝わらなかったことが
上司が説明した途端、人が動いた
なんてことが起きると少しはへこむと思います。

ここで、「名刺の力だ」と単純に見切りをつけてはいけません。
確かに、「名刺の力」の力はありますし、
「権力」「権威」などの差によって伝わり方は違います。

しかし、諦める必要はありません。
影響力の源泉さえつかみ取れば、
立場は弱くとも、人を動かすことができるようになります。

結論を言ってしまえば、影響力は
『もう一段先の目的まで描き、もう一段細部まで想像する』
ことで高まります。


例えば、スポーツの世界で考えると
ファンダメンタルスキルの訓練などは形から入ります。
野球で山ほど素振りをしたり、
ベースランニングの練習をすることがあると思いますが、
「頑張ればきっとうまくなる」
程度の理解では頑張れる人は限られてしまいます。

「どういう素振りが必要か」
「ベースランニングであれば、どこに気をつければよいか」
指導する選手の特徴や課題に応じて、具体的な取り組み方があります。

そして、「その課題を克服するとこうなれる」という将来像を伝えることが大事です。
「内角の球を打てるようになるように」
「ライバルチームのエースA君の決め球(カーブ)に対応できるようになるために」
などと目的も具体的な成果に繋がるもので示せると効果が違ってきます。

一般論で勝負をするのではなく、
具体論で目的~実行の仕方まで描けていると
伝える側の確信度が違ってきます。
この確信度が指南力となり人を動かす力になります。


「会議をしたら何かを持ち返れ」
「報告書には何か光るものを盛り込め」
という指示をすることもあるでしょう。
しかし、その背後に「その『何か』はこれにすべきだ」
という具体的なイメージがあることが前提です。

「今は、小さな成果で良いから手にする段階だ」
「次は、意図して成果を出す体験をしてほしい」
などと、その意図も相手の成長フェースや
事業の展開フェーズによって変わってきます。

もし、あなたの発信で人が動かないのであれば、
上司が描いている世界を
あなたが描けていないだけかもしれません。

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ペネトラ・コンサルティング株式会社
代表取締役 安澤武郎
公式サイト:http://penetra.jp/
お問合せ: info@penetra.jp

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安澤武郎
専門家

安澤武郎(経営コンサルタント)

株式会社熱中する組織

どのような組織にも「常識の壁」「アクションの壁」「スキルの壁」「仕事のやり方の壁」「コミュニケーションの壁」「情熱の壁」があり、能力を活かしきれていません。その壁を取り除き、組織を生まれ変わらせます。

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