職人行政書士への道(渉外業務の)第22回、渉外業務の仕事を受託できたキッカケ(1)
職人行政書士への道(渉外業務の)第24回
最終回・職人なのか?達人なのか?
このコラムは、当初より24回は続けよう、と始めました。今回が最終回です。
個人的な感覚と見聞からなのですが、年齢を重ねたり、開業年数が長期間になると
何か特色を持っていなければ、個人経営の行政書士は、仕事が先細る傾向があるようです
(独占業務である許可手続きにおいては)。
これ、開業当時は思いもよりませんでした。
理由はわかりませんが、人数が増えることによる世代交代なのかもしれません。
行政書士自身が意識しなくても、顧客や紹介者の人達が世代交代してしまうことも。
若い企業の社長や担当者、若い人達は、やはり、同世代又は世代が一つ上又は一つ下の行政書士と
関わりを持っていく、それが自然なのかな、と思います。
これは、あくまでも、個人のネットワークを駆使して仕事を受任するような場合のように思います。
他にも、マーケティングの手法も、新しい世代や若い世代の人達は、新しい手法や流行の手法を採用していくけれど、
小さな成功体験が邪魔をして、新しい手法を採用するのに二の足を踏むのもある、と思います。
では、どうしたら?ですが、それを見越して、組織化するやり方。
個人ではなく、組織として仕事を受任しよう、という考えだと思います。
組織化すると、永続、スケールや数が追及できるメリットもあります
(ただ、組織内で世代交代することはあり得るでしょうが)。
でも一方で、個人商店感覚でやっていた頃には起こりえない
面倒なことが生じてくるのでは?と不安になり、組織化に消極的な考えもある、と思います。
自分は後者の考えでありますし、もともと、不器用なので、一意専心が良いかな、と思っています。
プロ野球でいえば、タイトルホルダーや、スター、カリスマにはなれないけれど、
職人のような技術を持っている選手でも、ファンの人達に応援されています。
私は、「世間から評価され、仕事の依頼を受けて、報酬をいただいて、なんぼ」
の世界にいますので、
職人思考・スタイルで行政書士を目指したらどうか?と考えました。
元々、渉外業務の遂行には、知識と経験と技術が必要、と思っているので、
「この仕事は知識と経験と技術が必要なので、この人達に頼む」というレベルの
「職人」の域までくれば、年齢を重ねても仕事があるのではないか。
更に、それより上のレベルになって、
他の同業者の追随を許さないぐらいの知識と経験と技術を持つ「達人」の域はどうだろう?です。
勿論、そうは言っても、人数が増えてくれば埋没しやすいし、価格競争もあるので、
独占業務だけでは仕事を受任する機会は減る、
非独占業務であるが、周辺業務まで拡げないと、は理解しています。
ただ、「迷ったときは原点」、と言う言葉もあるとおり、色々と業務を拡げたときに、
「自分の原点の業務は何だろう?それは、渉外業務である」、としたいのです。
そんな感じで、今後も頑張っていきたい、と思っています。
と言うことで、「第一部は完」です。
次回は、「達人行政書士への道」を書くかもしれません。
24回、お付き合いいただきまして、ありがとうございました。
渉外業務 職人行政書士への道 のコラムを読む
http://mbp-japan.com/tokyp/orimoto/column/?jid=1302291