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ひとりシニアの第二の人生

寺田淳

寺田淳

テーマ:50歳からの人生


【はじめに】

 ここにきて再びシニアでの仕事に関する相談が復活しています。
特に「今さら宮仕えはしたくない。」「最後は自分で仕事をしたい。」
といったひとり起業に関心を持つ方が以前より目立ってきています。

 ここではそういう方とのやり取りの中で
共通した内容を中心にランダムにまとめたものを紹介したいと思います。

【ひとり起業】

 起業するなら、ひとりで

 仲間との協業や共同経営ではなく、
自分の強み(業界知識、ノウハウ、スキル等)を活かせるような仕事、
とにかく自分だけの裁量で進めることが出来る仕事で起業したい。

 仕事の内容の是非を問う前に、まず考えるべきはおカネの問題です。

 初期投資はとにかく最小限に留めることを意識する事、
(無駄な機材の購入、宣伝、分不相応な事務所の設置等)
何と言っても開業後の数年は持ち出し必須という覚悟が欠かせません。

 次に売り上げの目標の設定ですが、具体的には、
予定されている年金受給額で不足する分の生活費を補填する、
これを速やかに達成することをまずは最初の目標にするべきです。
 
 書店に並んでいる開業1年目で年収数千万達成!的な内容の本には
絶対に手を出さないことです。


 次はどういうジャンルの仕事で第二の人生を過ごすかです。

 好きなことを仕事にするという方はかなり多いです。
とはいえ好きでない仕事だが、得意と言ったケースもあります。
あきらかに周囲の人の中で一番成果を上げている仕事ながら
どうしても好きになれない、出来ればやりたくない。

 矛盾しているようですが、こういうケースは
会社生活していると一度や二度は経験することがあります。

 こういう場合の選択は非常に重要です。
ひとり起業という前提ですから。運命を共にするパートナーはなし、
あくまでも100%自己責任での決定をしなくてはいけません。

 さらに厄介なのは
好きでもないし得意でもないけど、ある程度出来てしまう場合です。
そこそこの実績なら確実に出せるような場合、より選択は複雑になります。

 やりたかった仕事だけど、稼ぎは今一つ期待出来ない
 計算上は今の生活を維持出来るだけの稼ぎは確保出来るが意欲が湧かない
 今は目先の収入確保が最優先で、稼ぎの確保が譲れない

 それぞれの思惑や置かれた環境によって選択の優先順位は変わります。
決して楽観論や世間の風潮、無責任な第三者の指摘には惑わされず
自分の今、自分の将来にとって何を仕事にするかを考えることには
十分すぎる時間をかけて決断を下すことが大切です。

【営業活動】

 さて、自身が納得の上、いよいよ起業・開業を決めたとして
次に考えるのは売り出し方法、告知、認知活動などの営業活動です。

 何と言っても、今までの会社勤めでは社内の有名人であり、
取引先でも広く認知され、業界内でも一目置かれていたとしても
独立、一人で起業した時点でそれらの実績はほぼゼロになります。

 改めて自分はどういう人間で、何をしたくて、その仕事で社会と
どういう繋がりを持ってどういった貢献がしたいかを不特定多数の相手に
分かるように告知、宣伝をしなくてはいけません。

 ここでも
この手の起業直後の初心者を相手に言葉巧みに営業をかけてくる
宣伝代行やホームページ作成サービス、ブログ作成代行サービス等が
数多く存在します。

 そういうリスクを避けながら、やはりSNSの利用は欠かせません。
自分の強みを積極的に外部に発信する事に関しては
ブログやSNS等の活用は必須アイテムとなっています。

 ですが不特定多数を相手にいかに自分の存在を知ってもらうか?
共通して言われることのひとつは「キーワード選択の是非」ですね。

 多くの人が今自分の事として気になっていることに関するもの
 直面する課題を解決してくれるかもしれないキーワード
 今更人に聞けないトレンド情報の意味や利用の仕方

 こういった潜在的な顧客候補の目に飛び込んでくるような
シンプルかつ適確な言葉選びでスタートラインが一歩前進します。

 さすがにこの問題に関しては素人判断では失敗必至です。
やはりその道のプロである専門家の意見を求めるべきでしょう。

 自身でホームページ作成が出来ます、
 以前からブログは作成しているのでベースは出来ている

 こういったケースでもキャッチコピーや
文章の構成などについては独学よりは経験者に相談する方が
結局は早道というケースは少なくないのです。

 時間短縮や早期の効果確認のためにもこの手の作業には
ある程度の初期費用を計上していく方がいいと思います。

 常に情報のアップデートを心がける~時代に即した、先取りした発信

 かっこよく言い表すと上記のような文章になりますが、
実際の場合、仕事に限らず趣味の情報でも貴重な情報になりうるのです。
自分では「こんな話、誰も知っているでしょ」「今さらこの説明なんて?」
といった話に案外大きな可能性が潜んでいるのです。

 長年の趣味なら過去の出来事や道具に関するうんちくで構いません。
 史跡巡りしていたならば、その見所や周辺の穴場の紹介などでいいのです。

 本来意図して掲載した本命記事が空振りで
付けたし気分で掲載した記事の方に意外なほど多くの反応が返ってきた!
こういうケースはこの私自身が経験済みです。

 ざっくりした言い方ですが
最初は同年代、同世代が実感できる内容を掲載すると外れは少ないようです。
その話題に共感すれば興味が続く、最後はアクションにもつながる?
まずは親近感と共感を得ることに注力したほうがいいというのが私の持論です。

 今の自分が一番関心のあることは何か?
 今後の生活の不安? 仕事人生を回顧する?
 趣味の話を多くの人に聞いて欲しい、語り合いたい?

 貴方は会社勤めであったとすれば、
現役中に知り合いの方などにさりげなく上記の点を聞いてみる。
既に退職後であれば現役社員の同僚や部下にストレートに尋ねる。

 退職後であれば
案外将来の不安や今直面する問題、過去に味わった苦労等々
貴方にとって有力なビジネスネタとなるような話も出易い訳で
その中から目指す仕事に繋がるような何かが潜んでいるかもしれません。

 最後はブログの掲載が軌道に乗り始めた後の話ですが
ある意味、継続は力であり、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
ではないのですが、いい記事を月1回掲載するよりも
内容は平凡でも構わないので最低月3回、出来れば週1回程度
定期的に更新することを意識しましょう。

 ここで注意するのは
3日連続一気に掲載後は一気に1か月間更新無し、
これでは読者も読むタイミングが分からず、やがて興味を失くし
いい反応が無くなってきます。

 子供時代の夏休みの宿題ではないですが
最後の1日2日に集中して仕上げるのではなく、
毎日コツコツで成果を上げることを心がけて下さい。

【収入について】

 なぜひとり起業するのか?
今のご時世、年金だけでは生活レベルの維持は無理、
働いて収入を得ることで生活レベルを維持したり
計画の範囲内でのダウンサイジングを図る場合、
事前に検討しておくべきことがあります。

 年金以外の収入が必要なのは何歳までか
 即ち何歳までは働かないといけないのか?

 この考えを起業時に持っているべきです。
まだ40代50代での起業であればなかなかに難しい想定ですが、
出来る範囲でシュミレーションしてみることをお薦めします。

 これは逆の見方をすれば、
何歳から年金受給を開始するか? を考える事でもあるのです。

 今の自分がいくらの年金をもらえるかが知りたければ
「ねんきんネット」があるのでネット上で閲覧して下さい。
現時点での情報が簡単にシュミレーションが出来ます。
これを使って受給開始時期と受給額のおおよそが把握出来ます。
これをベースに考えるのがまずは第一歩かもしれません。

 受給開始時期を後らせば、受給額は増加します。
ですがその分社会保険料も比例して増額になることや
税金も増額になるので、手取り額が予想以上に低いという場合もあります。
こういった予め予測が出来る将来像は常に更新して最新情報としておきましょう。

 この手の作業が面倒、未だにパソコン操作が苦手というならば、
直接日本年金機構に予約して相談窓口に出向けはいいのです。
時間と手間はかかりますが対面でのやりとりですから満足するまで
質疑応答をすることも可能です。

 さらに事前にねんきん定期便の資料をコピーしておけば
質問時の時間の節約にもなりますし問題点や疑問点が絞り込めます。
出来たらでいいので事前にこの手の資料を用意して訪問しましょう。


 次に投資について少し紹介します。
ある種の他力本願的な小遣い稼ぎと私は考えていますが
銀行預金で死に金にするよりは資産拡大の可能性は高いのも事実です。
もちろん暴落で1日で一文無しという地獄と背中合わせが前提の話です。

 アクティブ型投信
 ファンズオブファンズ
 毎月配当の投信

 紹介と言いながら上記のタイプは個人的には避けてきました。 
手数料が高め、手数料が二重に発生、元本割れリスク等、
リスクとリターンについては数多くの書籍が出ていますので
個人の適性によってはベストチョイスになることもあるでしょう。
ですが小心者の私には、いささか荷が重い商品でした。

 その逆に
外貨建てインデックス投信は現時点ではメリットを感じました。
売買時の手数料、信託報酬が安い ノーロードの商品もある!
など等、私には魅力的に見える特徴が多かったのです。

 既に口座をお持ちの方にも言えることですが、
取引証券会社の見直しも一度は考えるべきです。
ご存じとは思いますがネット証券はとにかく手数料が安いです。
ネットでのワンクリックでの取引に抵抗がなく、
パソコンを使いこなている自信があるならば店舗型よりはお勧めです。

 昔気質で証券マンの目を見ながらのやりとりが好き、
というタイプであれば今後の事も考えて自宅からのアクセスの良さや
老舗の安心感(いわゆる看板)を考慮してもいいでしょう。

 当たり前のことですが、投資で稼いで起業資金に充てるといった
超楽観的な資金計画はご法度です。

 あくまでも事業の運営や生活資金へ致命的な影響を与えない範囲の
資金で始めるべきです。 念のため書き記しておきました。

【終の棲家】

 最後になりますが仕事と並んで大切な住処の問題です。

 生活に必要なインフラの充実はいうまでもないことで
賃貸なら生涯発生する家賃の問題、住宅コストが収入面から見て適切であること
生活コストも自身の収入に見合う水準であること等を考慮します。

 ある意味この2つ以上に注意すべきチェックポイントは
周辺の医療関係の充実度です。

 シニア世代であれば、あるいはシニア世代になっても暮らすならば
訪問診療、看護、介護等が充実した地域で暮らすことを意識すべきです。
特におひとり様での暮らしは今後必ずどれかにはお世話になるはずです。

 仮に起業・独立に伴って転居や移住を考えるならば、
この案件への対処法も考慮すべき重要項目に加えておくことです。

【終わりに】

 今回の話題は過去において別々に、何度か紹介した内容です。
ですが新たにシニア世代の仲間入りしたような40代50代の方には
今でも初耳であったり真剣に考えていなかった課題という受け止め方をされます。

 ここに挙げていませんでしたが家族との関係や起業・独立の決断のタイミング、
本人の健康状態や家族に関する諸問題の有無等、起業までに解決しておくべき問題や
課題はまだまだ数多く存在します。

 本当に何度も繰り返して言っていることですが、

他人の成功が自分の成功には繋がらない
ひとりよがりや独断は殆どの場合想定外の事態の前に何ら対応が出来ない
事前準備が万全でも成功するとは限らない、でも成功者は全て事前準備を怠らなかった

 
 こういう意識を持っての挑戦ならば、大いに賛同します。
何か不安や疑問点があるならば、極めてささやかな成功者の先輩として?
いつでもご相談にも乗りますので宜しくお願いします。

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寺田淳
専門家

寺田淳(行政書士)

寺田淳行政書士事務所

 起業・独立や転職、再就職を考えるシニア世代に対して、現時点での再就職市場の動向や起業する際の最低限の心構えを始め、私自身が体験した早期退職から資格起業に至るまでの経験やノウハウを紹介します。

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