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確定申告)ID・パスワード方式の注意点

寺田淳

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【今日のポイント】

 いよいよ確定申告の季節がやってきました。
今年から新たに設けられた確定申告の電子申告の手段である「ID・パスワード方式」について、注意すべき点がありましたので緊急に紹介します。

【ID・パスワード方式とは?】

 昨年に一度、このコラムの中で紹介していますが、ごくごく簡単に紹介しますと、未だにマイナンバーカードを取得していない、ICカードリーダライターを取得していない方はかなりの人数で、あくまでもマイナンバーカード普及までの「暫定措置」とされているものです。

 要は、マイナンバーカードの代わりに個別に付与されるIDとパスワードを用いて電子申告が出来るという方式で、この場合マイナンバーカードを必要としませんから、当然カードを読み取る機器である「ICカードリーダライター」も不要で済むのです。

 初めて申告する場合は勿論ですが、今まで(マイナンバーカードではなく)住基カードで電子申告をしてきた場合も従来と同じ様な申告が可能なわけです。 e-Taxで自宅から24時間申告が出来る便利さはやはり捨て難いものがあります。

【手続きが必要です】

 当然ですが、この方式を使うためには、新たな届出が必要になります。既に昨年4月から手続きは開始されています。
1)税務署で手続きをする場合
  管轄の税務署に出向きます。 
  そこで担当職員による本人確認が行われます。
  了承されるとその場でIDとパスワードが発行されます。
  パスワードは自分で決めるものです。
  本人確認用の公的証明書が必要になります(運転免許証等)

  詳しくは以前のコラムを参照して下さい。
  ID・パスワード方式について
  

2)自宅で届け出をする場合
  既に国税庁ホームページ内に設置されている今年度の確定申告のサイト「確定申告作成コーナー」のトップ画面に「ID・パスワード方式の届出」というサイトがあります。ここから説明に従って手続きを進めると、届け出完了となるのですが・・・・



 届出の時には「マイナンバーカードとリーダライターが必要です」とあります?? 
 これはどういう意味なのでしょう?


【問い合わせの結果は】

 早速担当窓口に質したところ、「税務署窓口で行う本人確認作業の代用の為」これは必須の手続きですとの回答でした。
 しかしながら、既にマイナンバーカードとリーダライターを所有しているのであれば、わざわざこの届出をする必要があるでしょうか? この点については「少しでもシンプルに手早く申告を済ませたい場合に」この方式も使えるようにする「ユーザーニーズ?」は多いだろうとの判断から、用意したとのニュアンスでした。

 実際に、画面の指示に従って届出の手続きを進めましたが「マイナンバーカード読み取り」画面が出てきてそこで行き止まり状態となりました。 

 手元にマイナンバーカードをお持ちでない方は、1)にある税務署に出向く選択しかないという事になりますので、前段の説明だけで早とちりしないよう気を付けて下さい!

【補足ですが】

 ちなみに、昨年来気にかかっていた、確定申告の場合のブラウザの問題についても確認しました。
 Edgeユーザーの場合、いったんExplorerへ変換しないと作業が出来ないという状態はやはり不満の原因となっています。

 今年も問い合わせをしたのですが・・・

 「今のところ変更(改善)の予定はありません。」でした。
 
 今年も私は、最初にブラウザ変換をしてから作業することになりました。
 

  

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寺田淳
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寺田淳(行政書士)

寺田淳行政書士事務所

 起業・独立や転職、再就職を考えるシニア世代に対して、現時点での再就職市場の動向や起業する際の最低限の心構えを始め、私自身が体験した早期退職から資格起業に至るまでの経験やノウハウを紹介します。

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