「余震」のあとに

小田原漂情

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テーマ:小田原漂情

 2021年(令和3年)2月13日夜、福島県沖を震源とするマグニチュード7.1、福島県や宮城県で震度6強を観測した、強い地震が起こりました。10年前に東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日14時46分に発生、マグニチュード9.0)の余震と見られるのだといいいます。14日夜に電話で話した仙台在住の友人は、「10年ぐらい余震はあると言われていた」のだと教えてくれました。

 ひるがえって思うのは、2011年(平成23年)4月7日夜に宮城県の牡鹿半島沖を震源として起こった、マグニチュード7.4の強い地震のことです。3月11日の本震は東京でも震度5強を観測し、私自身が経験したもっともはげしい揺れでした。その後東京でも感じる余震が多かったことと、3月11日に多数の犠牲者を出した津波への恐怖から、余震のたびに、東京にいても恐ろしい思いをしておりました。そこへ夜遅くに(23時32分)起こった強い余震でしたから、その夜は正直、生きた心地がしませんでした。実際に東北地方では3人の方が亡くなられ、200人以上の負傷者が出たということでした(死傷者の数は2011年4月11日時点に確認したものです)。昨夜の地震の際も、震源に近く10年前に被災されている福島や宮城の方たちは、どんな思いをなさったことだろうかと、案じるばかりでありました。

 加えて明日15日は、低気圧で天候が乱れ、福島の浜通りには大荒れの予報が出されているようです。昨夜の地震の余震に対する注意も呼びかけられています。昨夜の地震で被害のあった地域の方々には十分にご注意いただきたいと思いますし、衷心よりお見舞い申し上げるほかありません。そして地震や悪天候が大きな被害を生まぬよう、祈るばかりです。

2021年(令和3年)2月14日 夜
小田原漂情

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小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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