研鑽と進化を
先般もご案内致しました通り、6月からつづけて来たYouTubeでの「詩の朗読」シリーズでは、室生犀星の散文を朗読して、ご紹介する期間に入っております。やはり犀星自身が「生涯の詩の好敵手」であったとする高村光太郎の章が、興味ぶかく、智恵子との接触の部分を含めて、じっくり読ませていただいております。
昨日、その高村光太郎の章の第4回を朗読し、公開しました。本コラム(当サイト)ではご案内できませんでしたが、先週木曜日に第3回を公開し、その回で犀星さんが智恵子さんに会ったくだり、今回犀星さんが光太郎さんをまっすぐ評しているくだりを読み、高村光太郎の章は佳境にさしかかってまいりました。次回、完結にしたいと考えております。
また今回は、正宗白鳥、宇野浩二との会話の中で、犀星が「どうしても自分のことを書いてしまう」と語った部分も、朗読しています。そこのところに、「詩の朗読」で『我が愛する詩人の伝記』を読ませていただいている最大の理由があるためです。
第3回は、智恵子との三度にわたる接触のくだりをまるまる読んでおりますので、少々長くなっていますが、犀星が光太郎と智恵子をどのようにとらえていたかがよくわかる、興味ぶかい部分です。ぜひあわせてお目通し下さいますよう、お願い申し上げます。
我が愛する詩人の伝記 第3回