小説『遠つ世の声』を刊行(電子書籍/Kindle)しました!
子どもたちの夏休み、塾では夏期講習が近づいて、一日一日が慌ただしく過ぎて行きます。6月2日からはじめたYouTubeでの「詩の朗読(現在は高村光太郎『智恵子抄』の作品を読んでいます)」は、6月15日から、毎週月曜、火曜に1篇ずつを朗読、掲載して、ただいま13篇が公開中となっております。
今週、6日月曜日には「狂奔する牛」を、7日火曜日には「人に(遊びぢやない)」を、それぞれ公開しました。
「狂奔する牛」は、「猛獣篇」という詩群を生し、自らの獣性に苦しみ悩んだ光太郎が、その懊悩を清めてくれた智恵子の前に、あからさまに獣性をさらし、上高地の天地(詩中の言葉では「人跡たえた神苑」「神々しい山上」)の中で浄化させた、率直な詩作品です(書かれたのは大正14年=1925年で、結婚後十年以上を経ています)。
狂奔する牛 はこちらからご覧下さい。
「人に(遊びぢやない)」は、上高地での婚約から結婚に至る日々の間に書かれ、智恵子との愛の交歓の時間を「遊びぢやない、暇つぶしぢやない」、「充ちあふれた我等の余儀ない命である」とうたいます。「人に(いやなんです)」の時と異なり、智恵子との愛が人間本来の命のかがやきであり、「刻々の生を一ぱいに歩むのだ」と高らかに宣言している作品です。
人に(遊びぢやない)はこちらでご紹介致します。