今なすべきことを振り返ると-
昨日につづいて、YouTubeでの「詩の朗読」のご案内をさせていただきます。「詩」というものが、作者の意図するところ、感じたことなどを、その特殊な形式でなければ言いあらわせない凝縮された表現として有しているがゆえに、きちんと理解することで国語を深く学ぶことが可能だということは、かねてお伝えしておりますが、実際に音声、音韻の上でお伝えすることを、意図しております。
また、わたくし自身が髙村光太郎と智恵子のことを学びはじめたのは、中学から高校にかけてのことであり、40年近い年月が経過しています。しかし詩の持つ力は、今でもはじめて読んだ時と変わらない感激を、読むたびに与えてくれますし、ことば=韻律の持つ力を少しでも多くの方にお伝えしたい、そのように考えてのことであります。
今回は、「案内」という作品で、光太郎が戦後岩手県花巻近郊(現在は市内)で山中の一人暮らしをした山小屋のことに触れました。文京区内に位置する旧駒込林町(現在は千駄木5丁目)のアトリエ跡は、言問学舎からも比較的近いため、なじみが深いのですが、花巻近郊の「髙村山荘(髙村光太郎記念館)」も、20代、30代に一度ずつたずねた、なつかしい場所です。「左が北上山系、右が奥羽国境山脈、・・・金華山沖といふことでせう。」という眺望も、まなうらに浮かんで来るようです。
次回からは当面、週初の月、火に一作ずつの朗読を、掲載して行きたいと考えております。「朗読の仕方は詩の解釈に基づく」ことを、初回に申し上げましたが、その意味でのご指摘、ご提言、また「この作品を読んで欲しい」というリクエストなどもありましたら、メールにて、積極的にお伝えいただければ幸甚に存じます。
あどけない話 は、このまま動画でご覧下さい。
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