小説『遠つ世の声』を刊行(電子書籍/Kindle)しました!
私立の中学校・高等学校では、一昨日4日の土曜日に入学式の学校も、多くありました。また、新高校2年生の春期講習最後の授業の際には、生徒が新しく購入した教科書を持って来てくれたので、さっそく内容を、見せてもらいました(高等学校では学校ごとに、教科書の採択が違うためです)。
その内容もさることながら、なつかしく、かつあらたな気持ちにさせてくれたのは、その教科書の「匂い」でした。よく、新刊書籍をひもとく際に、「インクのにおいが何とも気持ちいい」と言います。中でも教科書は、その売価の割に(小・中学校は義務教育ですから生徒には無償で配布されますが、別途購入する際、また公の経費としても、もちろん「定価」があり、きわめて安いのです)、写真・図版が豊富なカラー印刷で、上質の紙を使っていますから、格別の「匂い」がするものです。
その真新しい教科書の匂いから、思ったことが二つありました。
一つは自分自身が、昔、新しい教科書を手にした時の思いです。もちろん、カラーはほとんどありませんでしたし(昭和40年代ですから、ゼロではありません)、紙の質も、今のものとはくらべものになりません。しかし毎年、新しい教科書を手にするたびに、「さあ、新しい一年が始まる、この教科書で一生懸命勉強しよう」という気持ちを抱いた、あの感覚が、真新しい教科書の匂いから、よみがえってくるのです。これが一つ目です。
そして、おそらく同じ思いを抱いているであろう生徒たちとともに勉強し、その生徒たちに、新しい一年を迎えるにあたって彼ら、彼女らが抱いた思いが色あせることなく、さらなる高みに至ったのだと、一年の終わりに実感してもらえるようになるべく、私自身とスタッフたちが、生徒たちを導いて行かなければならないという決意、これが二点目となります。
何かと物申すこともあるのですが、まず国の「教育」があってこそ、人が育ち、国もまた、永続しうるのだということは、自明のことです。その源である「教育」を下支えする立場として、思いをあらたにさせてくれる、「真新しい教科書」の香りでありました。
4月6日、本日より、言問学舎は新しい一年のスタートを、新しい思いのお子さんたちとともに迎えます。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP
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