都立高校推薦入試を受験した方々、お疲れ様でした!

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:小田原漂情

 昨日1月26日は、東京都立高校で推薦入試が行なわれました(第1日。実技等のある学校の受験者は、今日の第2日目の科目を頑張っておられることでしょう)。受験された中学3年生のみなさん、たいへんお疲れ様でした。2月2日の発表で良い結果が出るよう、お祈り致します。

 私ども言問学舎でも、だいたい2~3年に一度、都立推薦の受験者を送っています。それが毎年でないのは、平成19年から24年まで、推薦はほぼ5段階の評定だけで決まってしまう仕組みであり、調査書点からの逆転が見込めなかったため(面接は2割程度の評価でしたが、調査書点のマイナスをくつがえすような大きな差はつかないと言われていました)、内申に余裕のある受験生の挑戦が主だったことが理由です。

 今年の全日制普通科の応募倍率は、3.33倍です。単純に言って、3人に1人弱が合格する比率です。1.2~1.3倍くらいの倍率だと、個人の受験レベルでは、「13人のうち10人合格」というような確率論はあまり意味がなく、きちんと目標点をとれるような勉強をしていれば、たいてい合格させられるのですが、2倍近い数字になると、ボーダー自体がどこになるかわからないので、「何が起こるかわからない」状態となります。

 ましてや3倍を超え、基本的に男女間調整等も行なわれない推薦の場合、やはり「3人に1人」という現実は、厳然とそびえ立っています。従って、都立の推薦で残念ながら不合格になることがあっても、その方たちには、「気を落とさず、一般入試を目指してがんばる」ように、お願いをしたいのです。

 先に述べた、「5段階の評定=通知表の成績だけ」で推薦の合否が決まる時代、言問学舎では、素点で2以上足りない子には、推薦を受けさせませんでした。見通しが立たない以上、ダメでもともとのつもりでも、やはり不合格のショックがありますし、推薦の受験当日と、ショックを受ける(であろう)発表の日に、勉強した方がいいからです。

 現在は、小論文・作文と面接・グループ討論の評価がほぼ半分を占めるようになり、調査書点だけで合否が決まる仕組みではありませんから(例/日比谷の女子の場合、24年まではほとんど素点45・44だけが合格→25年には、41の合格者あり)、調査書点以外の対策を頑張って、推薦合格に望みを持っている人も多いでしょう。

 しかし、試験ごとというものは、時に不本意な、あるいは残酷な結果になることもあります。都立推薦は、先に述べた通りの倍率でもあります。もし残念な結果になった場合、そこからまだまだ、一般入試合格に向けて、努力をする時間があります。試験が終わって発表までのこの期間も、落ち着かないものですが、結果がどちらかわからない以上(これは全員、同じことです)、今は推薦の結果を度外視して、一般入試のための勉強に、力を注いで下さい。

 自分自身の入試がすべて終わった時に、笑顔でいられること、それが長い受験勉強を積み重ねて来た自分への、最高のごほうびなのです!つらい毎日だと思いますが、もう少し、本当の春の喜びのために、頑張って下さい。


国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP

[[言問学舎の生のすがたは、こちらの動画からもご覧いただけます!
http://www.youtube.com/watch?v=9d_nMZpDjbY&feature=youtu.be]]

[[国語の勉強をお手伝いする国語専門サイト・国語力.com
http://www.kokugoryoku.com]]

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼