三陸の鉄道に捧げる頌(オード)の完結作『志津川の海』を書きました!
先日来、来春の北陸新幹線金沢開業に関連して、旧信越本線<横軽=碓氷越え>や長野以北の車窓のことなどをつづって来ましたが、じつは言問学舎ホームページで、金沢開業に起因する夜行列車『能登』および『北陸』に対する挽歌とも言うべきものを、連載しておりました。標題に掲げた『さらば急行能登』という不定期連載です。いく度か当サイト(ページ)でも、ご案内させていただきました。
この文章は、『能登』と『北陸』の廃止(『能登』は結局、季節列車化されましたが、2012年3月以降運転されていません)が公表された2010年の冬に、上野から車中泊で土・日にかけて、糸魚川まで『能登』に乗って行った一夜のことを、描いたものです。
私的な記録ではありますが、鉄道というものがかつて果たした多大なる輸送、経済、国家の発展への貢献と、そこに重ねられた数多の人々の思いの大きさを思うとき、それらについて書くことが、鉄道による旅の恵みへの恩返しと考えている私にとっては、必ず自らが成さねばならぬ、仕事の一つなのであります。
一方、「去る者は日々に疎し」の言葉の通り、一度消えた存在は、日々わすれられつづけていくと言っても、過言ではありません。あの冬、せっかく『能登』に乗車する機会を得た身の幸いとして、当夜のことを、折々書きつづけてきた私としては、そうした言葉の通りに、それをまったくの過去のこととして忘れてしまうことはできません。
はからずも来春、北陸新幹線金沢開業が実現するという折りに、なつかしい夜行急行『能登』、寝台特急『北陸』に加え、大阪‐新潟間を結んだ夜行急行『きたぐに』にもかかわる話を、私は自ら書いている途中だったのです。
言問学舎ホームページ「漂情旅日記」で4年あまり連載してきた「旅と鉄道の譜『さらば急行能登』完結篇」を、連続して掲載させていただきます。どうぞお楽しみ下さい。
『さらば急行能登』<完結篇・前>はこちらから
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎HP
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