三陸の鉄道に捧げる頌(オード)の完結作『志津川の海』を書きました!
昨日、戦前からの大歌手である田端義夫さんが亡くなられました。バタやんの愛称で親しまれ、「オーッス!」の挨拶で愛され続けて、94歳での大往生でした。
戦後間もなくの大ヒット曲、『かえり船』は、復員する兵士の感慨を歌ったものです。私も戦後おそくに生まれた世代であり、もちろんその実感を直接知っているわけではありません。が、当時の歌は、その時代の人々の心を如実に伝えています。田端さんが亡くなられ、戦前、あるいは昭和20年代前半に第一線で歌っていた歌い手は、もう残っておられません(岡本敦郎さんが、昨年末にご逝去)。そして自分の年齢も50となれば、享受するばかりでなく、貴重な文化を若い世代に受け渡してゆく年代であることを自任しております。
たとえば『かえり船』の歌詞にある「霞む故国よ」の「故国」という言葉のニュアンスを、今の若者たち、子どもたちは、どれだけ理解できるでしょう。こうした「心」を理解できなくなった時、同じことがふたたび繰り返されるかも知れませんし、言葉に生き、言葉を教えるなりわいに就く者として、伝えるべきものを伝え続けなければならないと、強く思う次第であります。
また私ごとですが、昨年他界した私の父はバタやんが大好きで、中でも『ふるさとの燈台』という歌を、もっとも愛唱していました。私自身もこの歌を歌うと、ふるさと~それは幼い日に父や母のいつくしみを受けた、なつかしい時代という意味で~のふところにつつまれる思いで一杯になります。
昭和から平成まで長い間、現役で歌いつづけた田端義夫さん。今はゆっくりと、遠いふるさとへの船路を楽しんで下さい。
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国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
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