二十年を経て

小田原漂情

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テーマ:小田原漂情

 今日4月8日は、UNTAC(国連カンボジア暫定行政機構)のボランティアとして、カンボジアのコンポントム州で選挙実施の任務についていた中田厚仁さんが亡くなられたご命日にあたります。1993年のことで、彼は当時25歳の青年でした。

 大阪大学の卒業と、就職も決まっていたのに、世界の人々が平和に生きることのために力を尽くそうと、当時世界でももっとも危険な場所のひとつであったカンボジアに赴き、尊い命を落とされた厚仁さん。その残念すぎる死から、20年の歳月が流れすぎました。

 私はご生前の厚仁さんと交流があったわけではありませんが、彼の純粋で大きな志を知るにつけ、畏敬の念を強く抱き、彼のことを忘れずに伝えつづけようと考えている一人であります。塾では中3の卒業記念授業に際し、厚仁さんのことを子どもたちに伝える文章を読ませ、感じたことを書かせます。

 これは、わずかずつでも若い世代に厚仁さんのことを知ってもらうことが目的の一半ですが、厚仁さんの真摯な生き方が、逆に子どもたちに大きな力を与えてくれる面も大きいです。その意味でも、私は厚仁さんへの感謝を忘れることがありません。

 20年という歳月は、非常に長いものです。しかし中田厚仁さんがなされたこと、その熱い一生は、時代を超えて、いつまでも若者たちに生きる力を与えてくれます。厚仁さんのことを忘れず、より多くの人に彼のことを知ってもらうべく微力を尽くしたいと考える、今日のこの一日です。
                                       
                                       2013年4月8日

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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