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小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(おだわらひょうじょう) / 学習塾塾長

有限会社 言問学舎

コラム

小学生の親御さん必見!「だれでもできる読書感想文の書き方 その④感想文の本文を書く」

2012年6月28日 公開 / 2012年7月11日更新

コラムカテゴリ:スクール・習い事

 前回までに、「気に入った部分」「そのかんたんなすじ」「自分の思ったこと、感じたこと」の三段階の準備をして、それから二通りの「書き出し」の種類を選ぶところまで、ご紹介しました。

 それでは、「書き出し」のタイプごとに、感想文の本題に入って行く方法をお教えします。

 書き出しの①、はじめに大づかみに感想を言い切る場合は、次のようなかたちで、「気に入った部分」の一番目へつなげて行きます。「気に入った部分」は、「ごんがうなぎをぬすんでかみ砕いてしまったところ」です。

 (書き出しを再掲)
 ぼく(わたし)は、『ごんぎつね』を読んで、ごんの気持ちも兵十の気持ちもわかるけれど、やっぱり最後にごんがうちころされてしまったのは、かわいそうだと思いました。
 なぜそのように考えたのか、順番に説明します。
 ぼく(わたし)が最初におもしろいと思ったのは、兵十がとったうなぎや魚を、ごんが逃がしたり、ぬすんだりしたところです。うなぎがごんにまきついたので、どうなるかと心ぱいしましたが、頭をかみ砕いてしまったのが、やっぱりきつねらしいと思いました。
 このあとごんは、そのうなぎを兵十がおっかあのためにとったのだと知り、後かいしますが、はじめは何も知らずに、ちょっとしたいたずらのつもりでやったことだから、ごんには悪気はなかったのだと考えました。
 ・・・・・・・・(後につづきます)

 書き出しの②、はじめにおおまかなあらすじを言い切る場合は、こんな感じになります。   

 (書き出しを再掲)
 ぼく(わたし)は、『ごんぎつね』を読みました。この物語は、いたずら好きなきつねの「ごん」が、村人の兵十がとったうなぎをぬすんだあと後かいし、くりや松たけを兵十の家にとどけていたのに、それを知らない兵十に、てっぽうでうちころされてしまうお話です。
 ある日ごんは、兵十が川でうなぎや魚をとり、びくに入れているところを見つけ、兵十がはなれたすきに、魚をみんな逃がし、うなぎの方は首にまきつかれたので、かみ砕いてころしてしまいました。
 ぼく(わたし)は、うなぎがごんの首にまきついた時、どうなるかと思い、ひやひやしました。でもかみ砕いてころしたので、やっぱりきつねだ、すごいな、と思いました。
 ところが、そのうなぎは、兵十が病気のおっかあのためにとったものだったのです。・・・・・・(後につづきます)

 このようにして本文を書きはじめたら、同じ要領で、「気に入った部分」と「そのかんたんなすじ」、そして「思ったこと、感じたこと」をつなげて行きます。つなげ方、つまり接続詞の使い方や、前の段落の結びとの、文末の整合などについては、どうぞ親御さんも気をつけて見てあげて下さい。

 次回、「結び」と「見直し」で、本篇の完結に向かいたいと思います。

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