急告 令和7年プレ入塾説明会兼冬期講習直前相談会開催のご案内
さて、正答の見つけ方がある程度わかって来ると、こんな質問がよく出て来ます。
Q.「私は読むのが遅いんです。速くなる方法はありませんか?」
これに対する私の答えは決まっています。
A.「方法はあるよ。ただし、魔法のように一朝一夕に身につく方法はありません。とにかくたくさん音読をして、抑揚のある読み方を身につけなさい。それから、文章の途中で考えすぎず、わかりにくいところはそのまま通り過ぎて、全体を読みなさい。」
これが「秘訣の④」です。
質問者が、いわゆる「速読」「斜め読み」などのテクニックを求めていることは、明白で
す。しかし「国語」、少なくとも「国語学習」「国語指導」の段階で、これらの手段を用い
ることはありえません(ビジネスマン向けの「速読」のようなものを見かけることがあり
ます。それらを全否定するつもりはありません~後述。また「斜め読み」は、全文をきち
んと読みとれる人が特別な場合に行なうことであって、そもそも読むことに時間がかかる
=読む力が発展途上にある人が、やるべきことではないのです)。
大学入試、また大学での勉強を含め、ここまでの時期は、先人の考えを学び、思考力を
養って行く時期です。また(この文章は「テストの点の取り方」を目的としていますから)、
出題者は、文章の中身(全体、あるいは一部分)の理解度を問うために、作問をしていま
す。「速読」「斜め読み」では、「何が書かれているか」はわかっても、「筆者はなぜそのよ
うに考えるのか」「事例Aと事例Bはどのような因果関係で関連づけられているか」という
ような、細部にわたっての考察はできません。
私自身、過去に扱ったことのある文章を再度授業で使う場合、「斜め読み」に近い形で、
短時間で目を通すことはあります。その時、「ああ、こういう内容の文章だったな」という
ことは容易に確認できますが、選択肢の設問で最後に2つ残る候補の最終判断の段階では、
本文にたち返って根拠をさがし、選択肢を吟味して正答を決定しなければならないため、
かえって時間がかかります。前回お話しした「頭の右後ろに内容が蓄積されて行く」読み
方をしている時は、もっとスムーズです。「問題を解く」点から見ても、文章は通しで、き
ちんと読みこんでいくのがベストなのです。
その上で、「速く読む」ためには音読を活用しよう、ということが、「秘訣の④」である
と申し上げます。ある程度、この経験があれば、あとは黙読で文章を多く読むだけでも(つ
まり問題を多く解くことで)、「速さ」は鍛えられるのです。
また、漢字が読めない、語句の意味がわからない、ということで、先へ進めないという
ことも、当然あります。読めない字、わからない語句に出会ったら、問題終了後に必ず辞
書を使って、読み方や意味を調べておきましょう。ノートにまとめておくのも良いです(ノ
ートは「必須」ではありませんが、あとで「宝物」になること請け合いです)。これらのこ
とはおろそかにしがちなことですが、国語の力を伸ばす、あるいは得点力をアップさせる
鉄則です。では、次回は実戦的な「秘訣」をご紹介したいと思います。
※言問学舎では、以上のことを含めた実践講座を5月5日に開催します。要項を再掲しま
すので、ご関心のある方は、ぜひご参加下さい。
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日時 5月5日(土・祝日)13:00~14:30 「都立対策」
14:40~16:50 「東大二次」 の予定
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文系(第四問等)については機会を改めます。
参加費 無料
定員 「都立対策」5名 「東大二次」2名
※詳細はメールまたは電話にて、言問学舎舎主 小田原漂情までお問い合わせ下さい。な
お5月3日と4日も、午後1時から6時まで、電話受付をしております。
国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師
小田原漂情
文京区の総合学習塾・言問学舎