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小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(おだわらひょうじょう) / 学習塾塾長

有限会社 言問学舎

コラム

入試の国語で9割とる秘訣!実践その③

2012年5月2日 公開 / 2012年5月16日更新

コラムカテゴリ:スクール・習い事

「秘訣③」に入る前に、「音読」の効能をもうすこし述べておきます。きちんと音読ができるようになると、前回述べた「抑揚」や「音韻」が身につきますから、黙読で読んでも、文章の正確な内容が、頭に残るようになります。私個人の場合で言うと、右の頭の後ろの方に、文章の主要な内容が蓄積されていく感覚です(いわゆる「右脳」なのかどうかはわかりません。また個人差も大きいでしょう)。

 本来、こうした形で文章の内容が頭の中に残されて行く方が、文章に書かれている内容の骨格をつかむのには有利です。それは、書かれている表現は同じようでも、文章の中身には部分部分で強弱があり、相互の関係も重層的になっている場合が多いためです。
 
 高校生ぐらいになると、接続詞に印をつける、主要部分に傍線を引く、というテクニックを使う生徒も多くなりますが(学校で、あるいは中学受験時等に指導された結果)、私はこの方法にはあまり賛成できません。というのは、私のところでも、すでにこうしたやり方を身につけて入って来た生徒に改めさせることはしませんが、一見して「線の引きすぎ」「印のつけすぎ」で、かえって大意をとらえにくくしている例を見ることがあるからです。
それもまれなことではありません。よく見かけます。

 もちろん、重要部分に傍線を引く、鍵となる改段部分にチェックを入れることは必要です。ただ、機械的に線を引く、印をつけるのではなく、文意の強弱を読みとった上でそれを行なう、このことが大切です。これが「秘訣の③」です。
 すなわち、大体において意味段落(この場合は、形式段落2~4段落分で意味がひとまとまりになっているところ)を読み終える時に、くり返されるキーワード(キーセンテンス)、強く主張されている部分に的を絞って、傍線を引けばよいのです。接続詞のチェック等は、「これは鍵だな」と思われる場所だけにしましょう。
 高校生が読む評論のレベルだと、筆者により「反論を防ぐための予防線」として挿入されているセンテンスも多いので、すべてに線を引く、印をつけるスタイルでは、かえって混乱してしまうことも多いのです。

 ひきつづき、「音読」の効能も含めながら、「入試の国語で得点力をアップさせる」方法をご案内します。次回は「読む速さ」についてです。

 言問学舎では、この点をも含めた実践講座を5月5日に開催します。要項を再掲しますので、ご関心のある方は、ぜひご参加下さい。

★特別無料体験講座<入試の国語で得点アップ>ご案内

「都立の国語で満点をめざす勉強法」および「東大二次試験の国語・正解の書き方」の特別無料体験授業を実施します。「都立」は5名限定、「東大」は2名限定の特別講座です。お早めにお申し込み下さい。

日時 5月5日(土・祝日)13:00~14:30 「都立対策」
            14:40~16:50 「東大二次」 の予定
   ※「東大二次」は文理共通の第一問を課題とします。
    文系(第四問等)については機会を改めます。

参加費 無料

定員  「都立対策」5名 「東大二次」2名

※詳細はメールまたは電話にて、言問学舎舎主 小田原漂情までお問い合わせ下さい。な 
 お5月3日と4日も、午後1時から6時まで、電話受付をしております。

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