日本舞踊のいろは〜着物をたたむ〜 小学校放課後日本舞踊教室 おじぎ 日本文化
日本舞踊ってどんな踊りですか?
日本の踊りにも関わらず、日本舞踊を観たことがない方は多いです。
歌舞伎と同じと思われることも多いのですが、歌舞伎から派生した踊りです。
男踊りと女踊り
ジェンダーなどと言われる時代に、男の型とか女の型など時代遅れと言われるかもしれませんが、江戸時代のことですのである意味仕方ないと思います。
歌舞伎と違い、日本舞踊は女性も活躍できて、誰しもが男も女の踊りも出来るという今の時代にあったものとも言えるのではないでしょうか?
演劇との違い
大きな特徴は、セリフがほとんどの踊りにないことです。言葉を持たずに、踊りで表現します。
春から冬への移り変わりであったり、海へ出て波の大きさの違いであったりを扇子を使って表現します。
酒を注ぐ人が、くるりと回ると注がれる人になっていたり、持っていたはずの竿がいつの間にか船に乗って煙管を吸ったりしていたりと、自由自在の発想であります。
3歳から観る日本舞踊
写真は、町田子ども劇場で発表した「越後獅子」です。
言葉を持たず、素踊りでは大道具などもないことから、観て感じる部分が多いと思います。
今回は3歳から一緒に観るということで、果たしてどのような会になるかとドキドキでしたが、
驚くばかりにシーンと皆さん観ていました。
いつも色々なジャンルの演劇や音楽など舞台を観続けている子ども劇場ならではということも大きいでしょうが、休憩時間に楽屋まで鬼ごっこの声が聞こえるほどの子ども達が、しっかりと観ていたことに感動しました。
日本の音・日本の踊り
子ども達には聞きなれない三味線、長唄、お囃子の生の音とともに、着物姿で踊る日本舞踊。
初めて聞く音、初めて観る踊り、という方が多かったですが、人の細胞の中に昔から受け継がれた音や動きがあったのではないかという気持ちになりました。
着物について
着物を着ていた時代は、それ程大昔だったわけではありません。昭和で西洋文化を注目するとともに日本文化が影薄い存在となっていましたが、最近は若者達が着物の良さを魅力を感じている様子があります。
日本舞踊をやってみたい!
ここ数年、小さな小学校前のお子さんが自分で日本舞踊を踊りたいと入門したり、若い方が着物を着てみたい、日本文化を味わってみたいと入門することが多くなっています。
日本舞踊を踊ってみて
ほとんどの入門者は、日本舞踊って大変な踊りですね。優雅な動きと思っていました。と驚かれます。観ているのとは全く違い、筋肉を使います。
腰を落とすことで大腿筋が鍛えられます。
トンと踵で床を踏むことで、骨粗鬆症予防にもなります。
体の内なる部分を開くことで、背筋が伸びることは勿論、心身ともに健康になります。
音を聞きながら踊ることにより、右脳と左脳をフル活用できるので脳が活性化されます。
着物を着て踊ることで、着物の所作が身につきます。
やってみたい!と思った時は
是非お近くの日本舞踊の先生を探してみてください。
見学やお試しをすることをおすすめしています。
ずっと続くご縁ですから、納得のいく先生と出会えることを願っています。
着物の趣味や着物の着方はもちろんのこと、実際に踊りを教えている様子も見学して、女踊りと男踊りも踊れるかなど、舞踊協会に入っているか、家元と繋がっているか、などが大まかなポイントと感じます。
何を教えてもらいたいのか習得したいのかによって、また違ってきますので、しっかりと質問もして長いご縁が続く稽古所を探してほしいと願っています。