〈医学部生へ〉 つまらない基礎医学の乗り切り方
こんにちは!
生徒さんから「『自分が』本当に大事なところを分かっているのか、自信がありません」と質問がありましたので、コラムを書いてみたいと思います。
方法① 全体像をつかんだ勉強をしよう!
どんな学問にも「話の幹」となる事実があります。そして、幹から枝分かれのように話が進んでいくのが通常です。
例えば、医学であれば、「人間は細胞の塊である」という真実が幹となって、基礎医学や臨床医学などの枝に分かれていきます。
今勉強している内容が、何を幹にして、どの枝の事を勉強しているのか、つまり全体像を意識しながら勉強するのです。
そうすると、覚えなくても考えれば出てくる知識が多くなるので、覚えなければならない量が格段に少なくなります。
そして、私は医学生道場の授業では、このことを「体系化」と教えています。人によっては、「再構成」という表現をすることもあります。
この「体系化」という概念が身につくと、どんな勉強でも楽しくなります。
体系化するための方法には沢山あるのですが、一番のおすすめは「絵に描いてつなげていく」というものです。
百聞は一見に如かず、という事で、医学生道場の実際の生徒さんのノートを拝借して、お見せします。
このように、どんどん書き込んでいって、どんどん「幹」に近づいていくことを意識した勉強をします。そうすると、暗記ではなく「思考」に変わり、覚えなければならない量が、格段に減るという事なのです。
この幹の事を「本質」といい、このように勉強する事を「体系化」と言います。
どんな学問でも、スポーツでも、様々なことに応用できますので、是非挑戦してみてください。
方法② 過去問を解きまくろう!
先輩からもらった過去問を解きまくるのも、一つの方法です。
先生は、基本的に「ここは分かっていてほしい」というポイントから出題します。
重箱の隅をつつくような問題は誰も解けません。
大切なポイントがどこか、という事を常に意識しながら勉強しましょう。
だから、試験前に過去問を何回も繰り返せば、必然的に理解度の確認になるのです。
試験前に重点的に過去問をやりこんでいる人は、普段の生活に関わらず、試験に合格する可能性が格段に上がります。
今回は、それとは違う、別の方法を提案してみたいと思います。
方法③ 教科書の目次を活用しよう!
実は、教科書の目次は、知りたいことを調べるためのものだけではありません。
↑生徒さんが使っている教科書の目次の写真です。
何やら難しそうなことが書いてありますが、ここではその内容には触れません。
教科書の目次というのは、非常によく考えられて作られたものであります。
簡単に説明すると、目次は「著者が伝えたい大切な言葉」を並べているものです。つまり、その目次について説明することが出来れば、あなたはきちんと重要なポイントを押さえていることになります。
反対に、目次を見てチンブンカンブンであれば、もう一度見直す必要があるかもしれません。
そのキーワードについてちゃんと説明できたかどうかで、その項目への理解度が測れると言うわけです。
ハイレベル編 むしろ見出しを作ってみる!
まずは何も見ないで、「自分の知っている事だけ」で、見出しを作ってみましょう。それが出来れば、その科目の全体像と重要な点を把握している事になります。
もしできない部分があるのであれば、そこが足りていない部分です。
これを項目や目次ごとに繰り返して、どこが分からないのかをはっきりさせてください。
その状態になってから、ようやく教科書の本文を読んで、分からなかったところを確認します。
一見手間がかかりそうですが、そのあとの勉強が非常に楽になるので、時間対効果は非常に高いです。
ぜひお試しください!
今日のまとめ
いかがでしたでしょうか。
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