〈書籍のご案内〉 家族の方にも読んでほしい一冊です
こんにちは。「先生はいつも爪が短くて綺麗ですね」と褒められて嬉しい橋本です。中高サッカー、大学ラグビーそして病院と、爪についてはずっと怒られる場所でしたので 笑
生徒さんから、「医学部では、なんでこんなに出席率が重視されるんですか?」という質問をされましたので、コラムを書きたいと思います。
まずは敵を知る
ではまず、杏林大学のシラバスを引用して、いくつかご紹介します。
(情報科学)
(生物学)
(入門化学)
(生体化学)
お気づきになりましたでしょうか。
どの科目であっても、成績評価の方法・基準のところに、出席が大きく関係しています。
点数に加わるというだけではなく、不足していると試験が受けられない、とまで書いてあります。
ちなみに、医学部生の間では、出席率が厳しい理由を次のように解釈されていたりします。
「出席が足りない人はやる気がない、と見なされるから」
「出席できない人は患者を診れない、と見なされるから」
「出席できない人は常識がない、と見なされるから」
色々な解釈がありますが、きちんとした理由を知っていると、進級に非常に有利になりますのでご説明します。
敵の事情を知る
前提として、大学の先生方は基本的にとても忙しいです。
研究医の場合は、論文や研究等の締め切り、徹夜での実験データの収集など様々です。
臨床医の場合は、現場仕事だけで多忙を極めます。
研究と臨床をかけ持っている、パワフルな先生もいらっしゃいます。
そんな先生方が、教育者として講師を行っているのです。時間をかけて準備をして、最先端のことを授業をしてくれるというだけでも、相当な感謝をしたくなります(私は、学生の頃には全く気づきませんでしたが)。
そういう理由で、一人一人の生徒の顔と名前を、毎年丁寧に憶える余裕はありません。そういう先生も時々いますが、どちらにしても、進級する人と留年にする人をふるい分ける、簡単な方法があれば、先生方にとってはとても便利なことなのです。
そこで、次のような表が出てきます。
残酷な数字
(研究室の秘書さんが作ることの多い)出席率の表です。これを元に教授会議で学生について話し合いが行われます。
教授様 「佐藤と小林はまた出席率が足りないのか?」
講師様 「そうですね。この間注意したんですが、結局は出席率が低いままですね」
教授様 「じゃあ留年だな。」
講師様 「そうですね。」
出席率は、ふるい分けがとても簡単(残酷)なんです。
そして、初めに配布されるシラバスには、「出席率が足りなければ試験が受けられない」と書いてあるので、どんなにその生徒さんと親御さんが駄々をこねても(訴えてきたとしても)、一言で突っぱねることができてしまいます。個別に対応する手間を考えると、大学側にとっては相当便利な代物です。
教授様 「授業態度が悪いから、あなたは留年です」
生徒さん「いやいや、そんなこと言わないでくださいよ。ちゃんと聞いてましたから。」
親御さん「次から気を付けさせますので、そこをなんとか、、、!?」
教授様 「"(-""-)"」
授業態度が悪いから、生徒の中で目立つから、など、人の判断が留年の評価基準に入ってくると、揉めてしまう原因になります。そういう理由で出席率が重視されます。
今日のまとめ
いかがでしたでしょうか。
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