〈ご家族の方へ〉 子供が再試になってしまいました

橋本将吉

橋本将吉

テーマ:ご家族の方へ



こんにちは。進級が決定して沖縄へ旅行に行ってきた生徒さんに、ジンベエザメのぬいぐるみをもらった橋本です。ほんとに触り心地最高です(*´ω`*)

医学部生のお母さんから、「子供が再試になって悩んでいます。よくあることなんですか?」という御質問を頂きましたので、コラムを書きたいと思います。

あるお母さんの場合


実は先生の噂、保護者会で聞いていました。まさかうちの子がこんなに馬鹿だったなんて。でもどんなに勉強しろと言っても、本人はこう言うんです。

「部活にいなきゃ資料が集まらないだろ」
「うっせえ、何も事情を知らないくせに」
「ちょっと足りなかっただけなんだ」
「他の奴も落としてる」
「落としていい科目なんだ」

なんて言って、緊張感が感じられないんです。留年したらいくらかかるか分かったもんじゃない。周りになんて説明したらいいのでしょう。試験も時間がないだろうに、友達と飲んだのか、すごい臭いで帰ってくる。部活とアルバイトで毎日10時を過ぎて帰ってくる。帰ってくるのが遅いのを見るたびに問いだたしてしまいます。バイト代なんてあげるから、もうしっかり勉強してほしい。もうどうしたらいいのでしょうか。

あるお母さんの場合


先生、ちょっと聞いてください。うちの子、中高はしっかり勉強してまじめだったのに、大学に入ったらすっかり変わってしまって。
今まで一生懸命勉強して医学部に入ったから、少しぐらいの息抜きはいいと思うんですけど。でも明らかにやる気が入らないようなんです。

「基礎医学難しすぎ」
「出席が足りないから留年するかもしれない」
「試験4科目も落とした、再試で落としたら留年するかもしれない」

なんて言うんですよ。今までこんなこと無かった。医学部に入るぐらい賢いはずなのに。そんなに基礎医学って難しいんですか?というか、勉強してないだけなんですか?本人が何を悩んでいるのか分かってあげたいんですけど、分からないのがつらいんです。

今日のまとめ


確かに、留年の危機につながることもありますが、再試になることは珍しいことではありません。きちんとした戦略の上で、落とす科目を決める技術も必要です。ですが、きちんと説明がされていなければ、親御さんが心配になるのも無理はないと思います。

今日は、よくあるお問い合わせをご紹介いたしました。どんな悩みでも一緒に解決に向けて進んでいきたいと思っています。新たな悩みを聞く度に母親の苦労が分かり、自分の母に感謝してしまいます。このような悩みを抱えているお母さんの精神的な負担を減らすことも、医学生道場の役目の一つと考えています。
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