〈医学部生へ〉 つまらない基礎医学の乗り切り方
こんにちは。生徒さんに「先生の目標はなんですか?」と聞かれた橋本です。何を言っておるん。あなたの進級とあなたの笑顔ですから(^◇^)
医学部生さんから、「目標が見えません。どうしたらいいか教えてください。」という質問を頂きましたので、ブログを書きたいと思います。
医学部に入るまでの勉強
少し振り返ってみましょう。医学部に入るためには、とにかく点数をとらなければなりませんでした。英語176点、数学184点、物理96点、化学92点。これをさらに増やすことが全てでした。また、順位も重要でした。英語4260位、数学2426位、物理535位、化学2719位。やはり、これをさらに伸ばすことが全てでした。
・英語 → とにかく読んで極める → 点数を伸ばす
・数学 → とにかく大学への数学か青チャート解いて極める → 点数を伸ばす
・物理 → とにかく難系とか重問とかテキストとか回して極める → 点数を伸ばす
・化学 → とにかく重要問題集を回して極める → 点数を伸ばす
ちなみに、受験前の授業中に突然、「俺は古漢を極めるんだー!」と叫んだ同級生がいました。彼も、今ではきちんと医者をしています。いとおかし。
医学部に入ってからの勉強
医学部に入ってからは、少し様子が変わります。
点数?あまり関係ありません。とにかく60点を超えることが重要です。
順位?それもあまり関係ありません。とにかく一つでも多く落とさないことが重要です。とにかく留年しないことがすべてです。
目的が大きく変わっていることに気づきます。目指すものが違うのであれば、勉強の仕方も大きく変わります。具体的に考えると、次のようになります。
・医学物理学 → 物選だから極めたいけれど → ほかの科目で重いのがあるから最低限の勉強で終了。
・医学統計学 → 理系人間として極めたいけれど → 専門用語で理解困難だし、それほど時間かけるわけにもいかない → 他の人と同じ分だけ勉強して、なんとか合格点を目指そう。
・生物学 → 物理選択するときに、医学部入ってから生物勉強するって決めてはいたけれど → 本当に自分だけ馬鹿なのかって思うぐらい何言ってるか分からない → 生物選択のやつは楽しそうに勉強していて悔しい → やる気がなくなる → 試験直前に覚醒するしかない → 今のところは最低限で、ほかの科目に時間を費やそう。
・分子生物学 → 本当に難しい。先生の説明も理解できない → 大量に時間をかけたので、少しずつ分かってきたけれど、試験まで時間がないので、極めたいが極めることができない → これぐらいにしておこう
大学によって科目の様子は異なりますが、ニュアンスとしてはこんな感じになると思います。
具体的な目標の立て方
医学部の入学前と後で、勉強の仕方が大きく変わることが分かりました。今度は、目標の立て方について考えてみましょう。
何度も言うようですが、「極めてやるぜ!」「点数をとってやるぜ!」という考え方は、とても大変な目標設定になります。
医学は日進月歩です。全ての科目が毎年どんどん変わります。研究者が作る問題を極めるのはとても大変です。では何を目指したらいいのでしょうか。それは、「医学を体系化することを目標にする」ことです。
体系化とは何か?
体系化とは、「○○というのは、突き詰めると○○である」ということです。例えば、「天気予報は、所詮は確率である」のようなものです。その、いわゆる「本質」を理解して、その本質を「木の幹」として、知識を「枝」のようにつなげていきます。その作業が、いわゆる勉強です。
医学部の試験はすべて、医学につながっています。医学はすべて、人間の体につながっています。人間の体を体系化することが出来れば、どんな知識も湯水のように沸いてくるようになります。
「人間の体は所詮○○○○である」というのが、医学の本質です。その本質を知った後は、それを確認する作業が医学の勉強になります。答えをすぐに知りたくない人もいると思うので、伏せておきました。
今日のまとめ
いかがでしたでしょうか。
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