マンションの「杭の深さ」と「地盤」とのアヤシイ関係とは?
「億ション」という言葉をご存じの方は多いことと思います。
この言葉は、単に「価格1億円以上のマンション」を指す場合に使われることが多いのですが、 実はこの言葉には「定義」があり、次の3つの条件を満たすものを言うそうです。
1.売買価格が1億円を超えること。
2.建物仕様が超高級であること。
3.立地は官庁街等中央に近く交通至便なのにもかかわらず閑静で緑豊かな住環境に恵まれている場所であることなど、いわゆる「地位(じぐらい)」が高いこと。
ところがバブル時代は地価の高騰によって億ションの条件を満たしていないのに、勝手に物件価格が億につり上がってしまったマンションが続出してしまいました。
地位は低いが仕様は高級のものや、仕様はたいしたことがないが地位は高いものなど、本来の億ションの条件を満たさずに高騰により、売買価格が億を超えるマンションを「ニュー億ション」と呼びました。
そんななか従来の「億ション」の条件を満たす本物の億ションのことを「スーパー億ション」と呼び、「ニュー億ション」と区別しました。
あらためて思えば「ニュー」とか「スーパー」とかバブルらしく面白いですね。
不動産コンサルタント 後藤 一仁