「『幸せマンション』を手に入れる」ことと「代償の法則」との関係

後藤一仁

後藤一仁

テーマ:マンション購入

皆様は「代償の法則」というものをご存じでしょうか?

「代償」という言葉は、「何かを得るための代償」とか、「目的を達するために、犠牲にしたり失ったりするもの」などと言うときに使いますが、「代価」「コスト」などという言う意味もございます。

人は、ともすれば「何かよいことが偶然に起きて、あまり努力せずに『成功』だけほしい」と思うものです。

確かに、一時的には、幸運なことが起き、成功したかのように見えることもありますし、自分がした努力に比べ、それ以上の良い結果が出ることもあります。

しかし、それは一時的なことであり、不思議なもので、長い人生の流れから見れば、その人の人格や努力、行いに不相応なことが起きると、必ず、どこかで帳尻が合うようになっています。

「それなりの成功や幸せを得ようとするならば、それに伴う代償が必要」です。

そして、この「代償の法則」から逃れられる人はいません。

一時的な局面だけを見れば、「よいことだけが起きる」ということはあります。
しかし、現実問題として、「人生によいことばかりが起き続ける」ということは考えにくいことです。

人生には、人から与えられることや、自分の幸福、得たいものだけを追求するのではなく、努力したり、苦労したり、人に与える、という部分が必要なのです。

人生全体を貫く法則として、この「代償の法則」があり、「何かを得ようとしたら、必ず何か埋め合わせるものが要る」ということがいえます。

マンションなどの不動産選びの場面でも、例えば、地盤がよく、緑が多い優良な住環境の地であるにもかかわらず比較的価格が安い場合は、都心から遠いことが多く、その場合、「通勤時間や駅からの距離」などの「代償」を支払っているということになり、また、都心で交通利便性がよく、地盤が良いエリアで価格が同じなら、「専有面積が狭い」という代償を支払うことになり、都心立地で、専有面積がそれなりに広い場合は、価格が高いという代償か、価格が抑えられている場合、地盤が悪いといった代償であったりします。

もちろん、多くの人たちは地盤が良く、交通利便性が良い都心立地で、専有面積も比較的広く、価格がリーズナブルで資産価値が下がりにくいブランドマンションなどという、なんでもかんでも自分にとって条件が良い物件を探し求めますが、実はマンション購入に成功している方たちは、「なんでもかんでも欲しい欲しい」ではなく、意外と、自分の本当に叶えたい希望を「選ぶ」、そうでないものは「捨てる」ということを行っています。

「良いもの」を手に入れるためには、やはり、選ばなければなりません。

人生や、不動産の購入・売却の場面においても、「選ぶ」、「捨てる」ということはとても大切です。

現代は、欲しいものは、ほぼ手に入るという時代になっていますが、「何かを得るために、努力する。あるいは何かを捨てる」という「代償の法則」を理解する、受け入れるということが必要で、この法則を理解して、受け入れてしまうと、不思議ですが、逆に、よい物件、幸せが訪れる物件を手に入れることができる可能性が高まることがあるのです。

不動産コンサルタント 後藤 一仁


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後藤一仁
専門家

後藤一仁(不動産コンサルタント)

株式会社フェスタコーポレーション

不動産の『購入』や『売却』そのこと自体をゴールにするのではなく「その不動産を買ったり売ったりすることによって訪れる、あなたの『本当に幸せな未来』」が必ず得られるようなアドバイスをさせていただきます。

後藤一仁プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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