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豊田朋子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

授業課題『福島第一原発処理水放出を海外メディアはどう伝えたか?』

豊田朋子

豊田朋子

テーマ:今週の授業(Global youth)

英検3級で客観視可能な香港メディアの報道

 本日のレッスンのヘッドラインとして、福島第一原発からの処理水、海洋水放出に関し、国内外で話題になっている件について、香港老舗の新聞社、サウスチャイナ・モーニング・ポストのニュース動画を視聴して英語で理解を深めます。
 サウスチャイナ・モーニング・ポストは、香港が英国領時代からの日刊紙で、中立的な報道に定評があります。それだけに、今回の処理水海洋放出についても、1)2年遅れとなった政府、東京電力の決断、2)国際原子力機関による安全基準値と科学者の見解、3)日本の漁業関係者の意見、4)国内の反対デモ、5)中国政府による強い批判、6)韓国の日本産魚介類不買運動、7)香港による東京含む10県からの水産物の輸入禁止措置、8)とある福島県民(女性)の率直な感慨、9)福島第一原発処理水貯蔵タンクの実態(敷地内97%がタンクで占拠されている)というそれぞれの立場、状況を、¥たった6分弱の動画で、客観的、中立な立場でバランスよく報道しています。
 英語のサブタイトルも英検3級があれば理解できる、シンプルでわかりやすい訳となっているので、当会であれば中高生はもちろん、小学高学年から、この複雑であまり直視したくないニュースを、英語と日本語で客観視が可能です。
 例えば、全漁連の坂本会長の、『科学的な安全と社会的な安全は異なることだと思う。』というコメントは以下のように平易な英語で訳されています。
 “Scientific safety doesn't mean that people feel safe in the daily life.”
 この課題を実施した中高クラスで最後に意見(英語で)を聞くと、『中国の批判は厳しすぎる』の他に共通していたのは、『どの立場も概ね理解ができる。』ということと、『放出以外の道は本当になかったのか?』という点です。
 少なくとも、この課題を身近に自分事としてとらえるきっかけにはなったようです。
優れたメディアは政治にも、そして教育にも必要だとういう好事例です。



 

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豊田朋子
専門家

豊田朋子(英語講師)

株式会社ダイバース・キッズ / Global kids英語会

文字と音の法則で学ぶ「フォニックス教授法」をベースに、日本の子どもに欠けがちな発信力をはぐくむプログラムを実施。本格的な英語プレゼン大会で成果を発表。専門訓練を受けたプロ講師たちが熱意を持って指導する

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