まだ、昆布、洗ってますか?

銀座のふぐ職人、熊澤でございます。
当店の夏のふぐさし、ふぐのたたき 2人前をよそった、このお皿は、
古伊万里染付花唐草紋尺皿 です。
NHK「美の壷」でも 撮影して頂いた器でございますが、
パート①と同じく、わかりやすく分けて書きます。
古伊万里 = 古伊万里焼き(有田焼の古い器)
染付 = 青一色の濃淡で描かれた
花唐草紋 = 花をあしらった 細かい唐草の 紋様が描かれた
尺皿 = 30センチ(1尺)のお皿
この 古伊万里 のお皿、ホンモノ?と思った時に、読んでください①へ
ニセモノ? 本物? ある なし をまとめました
江戸時代から明治時代、と名乗る 器たち。
パート①で、申し上げた通り、古伊万里では一番、人気の高い時代です。
当時の時代背景や、技術、指向を踏まえて、いくつか、
私の知っている、器を見分けるポイントを 並べてみました。
お皿の裏・中央の ボツボツした キズ 釉ハゲ
本物。
古い時代の大皿は、焼いていると、中央が凹むのを防ぐために、
小さな つっかえ棒を して焼きました。
焼きあがったら、その つっかえ棒を、叩いて取った。
釉薬が付いていないのは、その跡です。
完璧なグラデーション
かなり怪しい。
スマホで見たら、間違えてしまうかもしれません。
比較に、上の画像のお皿の、花のあたりをご覧ください。
グラデーションがあるように見えますが、
薄い色を、何度も、塗り重ねて、段々になっています。
現代のアートのような、完全なグラデーションは、つい最近まで ありませんでした。
モンシロチョウ
怪しい。
昔の器に描かれたチョウは、たいてい、横向きで、
それも、クロアゲハのように、かなり リアルなフォルムのチョウが多かったです。
羽を丸く広げたチョウは、現代の漫画の影響です。
黄色や、パステルカラーなら、まずアウト。
表面にポツ、ポツ、黒い点
わからない。
江戸期は、焼き上げる磁石から、鉄分を取り除く技術がなかったので、
その鉄分が、ポツ、ポツ、表面に点となって出ている、
だから本物、と言われていましたが、
最近、釉薬に鉄粉を入れて、当時のような点を出す技法が できました。
VOC の アルファベット
わからない。
VOCとは、世界史に登場した、主にイギリスの、東インド会社のことです。
VOC=東インド会社 の文字を 中央に描く、リクエストが、
輸出先からあった時に、描いていたもの。
でも、シンプルで真似しやすいので、ニセモノもあります。
江戸期のティーカップ
かなり怪しい。
ない、とは、申しませんが、「江戸期」が、怪しいですね。
カップの 持ち手の部分の造型は、西洋の技術で、
江戸時代に、日本で 同じ器が 作れたか どうか、かなり怪しい。
私にとりましても、20年前は、見なかったのに、
最近、やたらと見かけるようになったのも、怪しいです。
以上でございます。
ご購入は、あくまで 自己責任ではございますが、
これらのポイントが、皆様の ご参考になれば、幸いです。
パート3へ続く
<毎週日曜・水曜 12:30に更新します>






