この 古伊万里 のお皿、ホンモノ?と思った時に、読んでください①

熊澤彰

熊澤彰

テーマ:おうちクッキング・食育

古伊万里大皿

銀座のふぐ職人、熊澤でございます。

この画像は、当店の、古伊万里染付尺皿です。

骨董品を手にされていない方には、ワインの銘柄と同じく、

何の意味か、あまり ご存じない と存じますので、チョッと説明します。

古伊万里 = 古伊万里焼き(有田焼の古い器)
染付 = 青一色で描かれた
尺皿 = 30センチ(1尺)のお皿

と、まぁこんな風に、

産地と焼き方、大きさ などを、組み合わせて表しています。

人気だからこそ、有名だからこそ、ニセモノが出てくる


美しい器、最初は、「素敵!」で、手に入れますよネ。

その後も、キレイだから、って、そのまま眺めて楽しめれば、イイんです。

それが、一番、平和で楽しいですね。

でも、そのうち、その楽しみでは、済まない方が、いらっしゃる。

骨董品に限らず、人気の商品には、ニセモノがつきものです。

いや、申し直します。

人気だからこそ、ニセモノが出てくるんです。

それで、何点か、集めるうち、人と話すうち、

「? これって、本物?」

って、どうにも、ソワソワする方が、いらっしゃいます。

私は、間違いなく、そのひとり、

たくさん、器で ソワソワした人間でございます。

私も、いままで、十点以上、ニセモノを掴みまして、

その都度、むむむむ~~~~っ、と、

こみ上げる気持ちを、どうしようか、持て余して参りました。

世の中には、これを、

「高い授業料で」、なんていう、

達観された方が、インタビューに答えていらっしゃいます。

私も、

そんな、キレイな言葉を、早く使えるようになりたい・・・(笑)

私が これまで、手に入れてきた、

古の器たちは、およそ200点余り。

小皿などは、5点セットとか、が、基本なので、

実点数は、その数倍になると存じます。

点数だけでも、それだけの数の器たちを見てくれば、

目の前のお品物に対して、何らか、の、

「ん? んん~~?」

というアンテナが、少しは備わってきます。

本日は、

その、少しのアンテナでも、何か、お役に立てるかもしれない、コラムです。

一度、ホンモノに、触れて下さい


今回は、たくさんある食器の中で、お皿、もう少し絞って、

私の少し得意な、磁器を取り上げます。

実際のところ、

古伊万里の皿、江戸時代後期の作、という、人気の磁器作品に、

いわゆる、ニセモノが頻発します。

では、

一番の特徴から、申し上げます。

およそ、磁器に関する限りでは、

ニセモノは、十中八九、ホンモノより、軽いです。

そして、とても、もろい。

本物を何点か、手にした人なら、

ニセモノを手に持つと、たいてい、気が付きます。

妙に ぼってり としていて、軽い、それが、ニセモノの特徴です。

今から、20年以上も、昔の話ですが、

とってもお安く、お皿が、ネットオークションで、10枚近く、手に入ったんです。

当然、全部ホンモノのつもり。

なんだか、軽かったけど、

それが、ニセモノ の サイン とは。気づかずに、

やった~~っ、って、喜んで、他の器を上に重ねて、仕事してました。

他の本物たちと、同じ、

「古伊万里は、丈夫」って、思っていたんですね。

ふ、と、気が付くと、

その安く買った器たちが、上に重ねた 皿の重みで、

ほぼ、全部、潰れて割れてました。

これには、もぅ~、涙も出ませんでしたねー(笑)

話を戻します。

骨董品の購入が、初めての方、

まず、骨董市などへ、出かけて下さい。

そこで、「本物」とわかるもの、それなりの値段がするものを、

手に持ってみることを、お勧めします。

え?触らせてくれるの? ですって?

大丈夫、骨董市では、店主に断れば、

触って、掴んで、ナデナデしても、たいていの店では、怒られません。

買うか、買わないか、は、

買い手の「目利き」が、すべてなので、

新品売りとは、チョッと違うんですね。

商談の際には、軽薄にならないような態度を、心がけて下さい。

ふぐちり

この画像は、当店の なます皿 に、ふぐちりをよそっています。

狙い目は、この「なます皿」と、呼ばれる、お皿です。

なます皿は、現代の人には、まだ、人気が今一つ 出てませんから、

たいていは、本物であることが、多い。

恐らく、1枚当たり、4,000円から1万円位の、お値段でしょう。

これを、一枚、手に取ってみる。

案外に、同じ見た目の、現代の器より、「重いな」、と、感じます。

昔の器、江戸後期から、明治初期の、古伊万里は、

結構、しっかりと、重いです。

ずっしり、と、あからさまに重いのでは なくて、しっかり、です。

その感覚、覚えておいてくださいね。

これから、何度も、貴方を救ってくれると思いますヨ(笑)

パート2へ続く



<毎週日曜・水曜 12:30に更新します>

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熊澤彰
専門家

熊澤彰(ふぐ調理師)

ぎんざ姿

ふぐ調理師として40年以上の経験を持つ。自ら日本全国を渡り歩いて選んだこだわりの食材だけを使用。1組の顧客に最大限のおもてなしをしたいという思いから、1日1組最大6名に顧客を限定している。

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