お子様が初めて食べる食材は、できる限り 良いものを

熊澤彰

熊澤彰

テーマ:食育・マナー

お一人でほっこり ふぐちりセット

銀座のふぐ職人、熊澤でございます。

画像は、当店オンラインショップの お一人でほっこり ふぐちりセット です。

お一人でも、どこで でも、どんぶりか、お鍋があれば、

素晴らしい 天然ふぐちり を味わえるように、丁寧に作りました。

食べ物の思い出には、良い思い出が付いてきます


私が忘れられない味として、心に強く残っているものに、「赤貝」がございます。

その味は、亡き父との、数少ない 笑顔の思い出に繋がるのですが。

私が6歳の時、父に連れられて市場へ行った時、

売り場の、白い赤貝が、どうにも気になった。

ま、子供ですから、よくある出来事です。

「あれ、なあに?」

と、おずおずと父に聞いてみると、

普段は仕事一筋の無口な父が、仲買の店員さんに、笑顔で何やら話しに行った。

そして、

「最初は、コレなら、いいでしょう」

と、店員さんから、

油紙に包まれた、大人の握りこぶしほどもある、大きな赤貝を渡されました。

店に戻って、父に刺身を作ってもらって、

その、おいしかったこと。

「最初はね、イイものを食べた方がいいから」

と、照れくさそうな父も、とっても格好良かったです。

子供の味覚は敏感


お一人でほっこり ふぐちりセット

お子様に好き嫌いがあるとき、

その理由の一つに、「旧くなったニオイ」が ある場合がございます。

冷蔵庫のニオイが付いているのも、要注意です。

子供の舌には、大人の倍以上、味を感じる細胞があるそうです。

まー、新鮮で純粋な味も、それがキライの一番になる事も あるのですが。

子育ては、ホント、難しいですね~

それでも、初めて召し上がる食材の時は、

できる限り、良いものを。

すると、良い思い出も、一緒についてきます。

ふぐさしを お子様に食べさせると、後悔します(笑)


ふぐさし2人前

何事も、例外はございます。

ま、このお話は、例外と申し上げるほどでも、ございませんが・・。

当店は現在、150年以上昔の食器を使っておりますので、

お子様連れでのご来店は、残念ながら できないのですが、

以前、お子様も、ご一緒にいらして頂いていた頃の、お話です。

お子様連れのお客様、

よく、お父様が、ふぐ刺しを、お子様に1枚、プレゼントされます。

「どうだい、食べるかな?」

私も、そっと、見ていました。

すると・・

急に、お子様の目の色が変わって、バクバク!

おおおおお~~~~~!!

みるみる、お皿のふぐさしが、「蒸発」していきます。

その景色をしり目に、私、いったん下がりまして、

もう少し、お食事が進んだ頃に、またお部屋に伺うと、

「あー、良かったなー、ふぐ刺しが食べられてーーーー」

と、お子様に仰る、

思った以上に、ご自分のふぐさしを お子様に食べられて、

チョッと残念そうな お顔の、お父様と、

「もっと食べたかった」というお顔の、とっても残念そうな、お子様。

お二人のお顔を眺めて、

何があったのか、私も、十分に想像がつきました(笑)

と、いうわけで、

お子様が 初めて召し上がるお料理は、できる限り、良い物を。

でも、ふぐさしの時は、

くれぐれも、ご用心をしてくださいませ。



<毎週日曜・水曜 12:30に更新します>

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熊澤彰
専門家

熊澤彰(ふぐ調理師)

ぎんざ姿

ふぐ調理師として40年以上の経験を持つ。自ら日本全国を渡り歩いて選んだこだわりの食材だけを使用。1組の顧客に最大限のおもてなしをしたいという思いから、1日1組最大6名に顧客を限定している。

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