お箸の使い方、持たなければ、簡単です!

よく、「お出汁の取り方」という記事などで、
出しとり前の昆布を、水で洗う、とか、硬く絞った濡れ布巾で拭く、とか、
乾拭きする、なんていう記事が、よく出てきます。
仕事柄、保健所の衛生指導員もしております私が、
衛生的な見地も交えて、お話いたします。
写真の昆布、たしかに、表面に、「白い物」が付いています。
そのまま、水に漬けておくと、表面がヌルヌルしてきます。
実は、これこそが
昆布の うまみ、そのものなんです。
洗ったり、拭いたりして、取りすぎてしまうと、
せっかくの うまみ を取り除いているのと、同じになってしまう。
なんとも、勿体ないお話なんですね。
乾物は、そのままでも、安全な食材です
昆布に限らず、
一般に、古来製法で作られた乾物は、洗わずに、そのままでも使えます。
衛生的に、安全な食材にするためには、
乾燥 濃度を上げる 加熱・密閉 酸っぱくさせる 冷やす
などの方法が取られます。
そうやって、
雑菌やウィルスが、繁殖できる範囲を外すわけです。
面白いのは、マヨネーズ。
原料を考えると、生卵と塩と、サラダオイル。
混ぜて、放っておいたら、すぐにイカれる食材たちなんですが、
一緒に加えるお酢の、強い殺菌力で、常温保存が可能です。
ほら、マヨネーズは、お砂糖やお塩と一緒の棚に、売っているでしょう?
同じ理屈で、
乾燥し切った場所では、最近も ウィルスも 繁殖しにくい。
だから、乾物は、基本、何年でも、保存がききます。
現代は 様々な法律の関係で、賞味期限の付けられた乾物も、ございますが。
鰹の削り節も、洗っては 使わないでしょう?
昆布も、基本、そのままで、大丈夫です。
「なんとなく不安」で洗われると、もったいない

画像は、美味しいだし昆布も一緒に入った、
ぎんざ姿のふぐちりセットの調理例でございます。
ここで、
乾物の中で、特に 私が昆布をお題に取り上げた理由を、申し上げます。
もちろん 昆布を洗ったら絶対にダメ、とも、私は申しません。
たしかに、「食 の安全性」が叫ばれている中、
極端なお話の方が、皆様に受け入れられ易くなっている中で、
洗わなくても平気だ、なんてことを、私が申し上げるのは、
タイヘン勇気が要ることでは ございます。
現代は、昆布そのものに、触ったことのない方も 多いでしょうから、
だし昆布の 白くなっている部分を見て、
「何だ これ、汚れてる・・・?」
と思ってしまうのも、無理のないことかな〜?
「大丈夫 とは聞いたけど、だったら 洗っても、大丈夫。。?」
そんな、
見慣れないから とりあえず洗っちゃうか、という不安が、
昆布を洗う キッカケになったのかも、しれません。
たしかに、この昆布の白い粉、ムズムズ、してきますね~(笑)
やっぱり、洗いたい・・
一度、不安が出てきたら、どんどん大きくなるものです、
でも、大丈夫、大丈夫。
安心しましょう。
そんな事を言われても、信じないぞ、ですって?
それでも、大丈夫です、
日頃、ふぐを美味しく安全にさばいております、私が申しておりますっ(笑)
そんなわけで、美味しい だし昆布。
乾物ですから、アバウトな衛生感覚で、充分な、食材です。
今日も、美味しい昆布の おだし を、味わってくださいませ。
<毎週日曜・水曜 12:30に更新します>



