小さな店で生き残る、「趣味性」で生き残る

熊澤彰

熊澤彰

テーマ:ビジネス・業販

獅子ゆず

「高い店は、小さい」は、関西の常識


銀座のふぐ職人、熊澤でございます。

ふぐに限らず、

鍋が最高の、クエ、や、夏の名物、城下カレイなど、など、

関西圏には、我々関東人のうらやむ、最高の食材が、たくさんございます。

その関西の方と、お話していて、

私が、チョッとびっくりしたお話です。

魚に限らず、肉だって、

最高級ランクの食材は、本当に、本当に、少ないです。

食材が少ないから、一度に受け付けられる顧客数も、当然少ない。

関西では、高級店は小さいのが、普通、だそうです。

へぇ~。

私がこのお話を聞いた時は、目からウロコ、でございました。

「趣味性」というう考え方


小さなお店にとりまして、

大きなお店に飲み込まれないで、顧客を引き留めていられるもの。

たとえば10年以上、生き残るためには、

価格や品質とは別に、「趣味性」が、必要になってきます。

一般ビジネスで言われる、「特色」「独自性」とは、別の、

「遊び」の部分、「趣味性」です。

たとえば、カフェなら、

置かれている本の種類。室内のフレグランス。オーナーの話題。

ただ、良いものを置けばよい、という事ではない、

お客様が、心地良く同調できる、オーナーの生き方のセンス。雰囲気。世界観。

それらを感じられるように、方向性あるディスプレイをする事です。

一見、本業には、関係なく見えるようで ありながら、

昔の飲食店主様たちが、お茶に通ったり、書画に親しんで、

集めたものを、店に飾った。

いわゆる「店主が 遊んでみせた」というのが、この、「趣味性」です。

たとえば、ご宴席のお店なら、

お客様が、店に飾ってあるものについて、話題を繋げられるもの、です。

趣味性は、現オーナーとの、個人的な同感に繋がるもの です。

一方、大きなお店の、多くの人が話し合って決めたディスプレイや、

雰囲気だけを真似た、「の、ようなもの」は、

一見、センスが良いように見えても、「趣味性」は、見えません。

趣味性で、差別化をすることが、小さな店の武器になります。

趣味性は、一度手に入れると、長持ちします


大変、生意気な申し上げようをしてしまいますが、

現在の推奨されるビジネスモデルは、何かと、

特に小さな飲食店様には、キビシイ気がします。

「2、3年で黒字化して、5年で・・・」

では、10年経ったら?

初年度の、強みと、テンションを、10年後も持ち続けるのは、タイヘンです。

そして、多くの場合、初期投資は、3年では、回収しきれません。

その点、趣味性は、

一度手に入れたら、繰り返し、何年でも、延長してゆくことができます。

むしろ、10年もすると、

店のオーナーに会うことが、お客様の 趣味の一つになっていたり、します。

大きな利益には、当然、繋がらないですが、小さな店の、営業の基本です。



本日のお話、少々、突飛なお話と、感じられましたでしょうか?

イエイエ、

昔から、「チョッといい店」のオーナーになるために、

普通に、教育されていたお話なんですヨ。



<毎週日曜・水曜 12:30に更新します>

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熊澤彰
専門家

熊澤彰(ふぐ調理師)

ぎんざ姿

ふぐ調理師として40年以上の経験を持つ。自ら日本全国を渡り歩いて選んだこだわりの食材だけを使用。1組の顧客に最大限のおもてなしをしたいという思いから、1日1組最大6名に顧客を限定している。

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